犯罪・刑事事件の解決事例
#発信者開示請求

Instagramへの発信者情報開示請求に成功した事例

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荒生 祐樹 弁護士が解決
所属事務所さいたまシティ法律事務所
所在地埼玉県 さいたま市浦和区

この事例の依頼主

30代 男性

相談前の状況

相談者は医療法人の代表者であるが,自分がInstagramに掲載した写真に,見知らぬアカウントから「あの医者は違法な〇〇をやっている」,「院内で不倫している」などと根も葉もないコメントがあった。コメントは1度だけでなく,その後も繰り返し行われた。あまりにも悪質であったことから,Instagramを管理するFacebook社に対し,IPアドレス開示等の発信者情報開示請求を行いたい。

解決への流れ

FacebookへのIPアドレス等の発信者情報開示請求を行うには,裁判所での仮処分申立が必須である。通信ログの保存期間やFacebookが海外法人であるという事情から,早急な対応が必要となるところ,3月末に相談を受け,4月初めに東京地方裁判所に申立て,5月中旬には裁判所から仮処分決定を得るという比較的スムーズに進める事ができた。開示されたIPアドレスから経由プロバイダが判明し,今度は経由プロバイダに発信者情報開示請求訴訟を提起し,開示に至った。

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荒生 祐樹 弁護士からのコメント

Facebookは海外法人なので,申立書の翻訳,Facebook本社への直送と,通常とやや異なる手続きが必要ですが,慣れれば特段ハードルとなることはありません。それよりも,経由プロバイダのログ保存期間の問題は重要で,誹謗中傷の投稿を見つけ,相談しようと思いたったら,一日でも早くご相談頂ければと思います。実際,権利侵害性は明らかでも,ログの保存期間切れで断念というケースが少なくありません。時間も費用もかかる問題であるため,一概に早く,という事は難しいとは思いますが,現状はこのような状況であり,発信者情報開示請求では迅速な対応が何より重要です。