この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
ホームページの作成等を行っている会社からの相談です。注文主からホームページの作成を依頼され,それに応じてホームページを作成したが注文主から出来についてクレームを受け,契約代金の返還を求められて困っているとのことでした。
解決への流れ
ご相談者からのお話ですと,もともと注文主から頼まれていた内容通りのホームページを作成したが,注文主がいろいろな点についてクレームを付けて最終的に契約の解除と契約代金の返金を求めてきているとの話であったため,注文主からの請求には応ぜず,注文主側から裁判を起こしてきたときに対応することとなりました。後日,注文主側から契約代金全額の支払いを求める訴訟が提起され,裁判で争うことになりました。注文主側とご依頼者様との間の交渉の記録(メール等)や,出来上がったホームページの画面等を証拠として提出し,ご依頼者様が契約を誠実に履行したことの立証を図りました。結果として,低廉な解決金をご依頼者様側が支払うことで和解が成立しました。なお,和解にあたりこの契約での成果物の取り扱いについても取決めができました。
若干の解決金の支払いがなされましたが,成果物の取り扱いについて取決めができるなど注文主との今後の紛争を予防できる解決となりました。判決による解決では(勝訴したとしても)十分に紛争解決ができない場合があります。ご依頼者様の実情や訴訟の状況に応じた望ましい解決ができた事例だと思います。