この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
長年管理しきれていない貸地が複数あり、かなり古い(30年以上前のものもあり)借地契約しか残されていないという状況でした。このため、①現在の居住者がはっきりしない、②更新契約が締結されていない、③地代改定が長年なされていない等といった問題がありそうでした。
解決への流れ
①各貸地上の建物の登記調査や、住民票・戸籍請求等を行い、現在の居住者や建物所有者を調査しました。②現存している全ての契約書を法的見地から見直し、問題点を洗い出しました。その上で、必要事項を盛り込んだ内容の更新契約の締結を目指し、各借地権者と交渉を行いました。③各種経済指標等を調査の上、裁判上でも耐えられる程度の資料を備えて、地代改定を各借地権者に対し求めました。多数の貸地があったため時間を要しましたが、最終的にはいずれも、ご相談者の納得のいく範囲内で合意が得られました。
特に古い借地契約は、最低限の内容しか盛り込まれていないものも多く、地主の立場から見て不十分なものも多々見受けられます。また賃料改定については、契約の定め方の他、各種指標をベースにどのような数値設定・交渉方針を立てるか等、緻密な検討が不可欠です。貸地の管理等でお困りの場合は、是非ご相談ください。