犯罪・刑事事件の解決事例
#加害者

軽犯罪法違反事件 不当な取り調べと戦い刑事処分を回避

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北村 一 弁護士が解決
所属事務所葵綜合法律事務所
所在地岡山県 岡山市北区

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

依頼者が、車内に角材を携帯していたため、「正当な理由がなく、人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた」として軽犯罪法違反で取り調べを受けた事件。

解決への流れ

依頼者は、ドライブをしていた際に警察官による職務質問を受け、本件が発覚することとなりました。その際の取り調べにおいて、警察官から高圧的な取り調べを受けたことに対する不満及び今後の刑事手続きに対する不安から、当事務所の無料相談を受けることになりました。当事務所の弁護士は、角材を携帯していた理由を丁寧に聞き取ったところ、依頼者が携帯していた角材は、車の販売会社から勧められたことにより携帯していたものであるから、凶器携帯の「正当な理由」があるとして、犯罪は成立しないと考えました。そこで、車の販売店からも「正当な理由」を裏付ける証言を得たうえで、今後は警察官に対して「正当な理由」があったとして犯罪が成立しないことを主張することを提案いたしました。その後、依頼を受けた弁護士は、複数回の警察署の取り調べに付き添うことで、依頼者の不安を和らげるとともに、依頼者が取調官から不当な扱いを受けないよう警察官に対して働きかけました。さらに、警察官に対して、本件においては「正当な理由」があったことから犯罪は成立しないことを主張しました。このような刑事弁護活動の結果、警察段階において犯罪不成立という理由により、刑事処分を回避することができました。このことにより、警察官の不当な取り調べに屈することなく、無事に事件を終了させることができました。事件解決後、以下のお声をご依頼者様に頂戴しました。「先生をはじめとする事務所の皆さんに、警察に立ち向かう力と勇気を頂き、とても心強かったです。ありがとうございました。」

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北村 一 弁護士からのコメント

警察官は、犯罪が成立することを前提として職務を行う側面があるといえる一方で、当事者の主張を前提とすると、法律上、犯罪が成立しないこともあります。しかし、警察官からの職務質問を受けた際、一般の方であれば、法的知識が十分ではないため,自分自身の主張を伝えることは困難であることが予想されます。その結果、真実に基づかない手続き・処分となることが考えられます。そのような事態を避けるため、弁護士が,当事者に対して法的アドバイスをするとともに,時には、強大な権力をもつ警察官に対して毅然と当事者の主張を伝え、真実に適った手続き・処分を求める。それが,弁護士に対して求められている役割の一つであると考えます。今回の事件ではまさにそのような弁護士の役割を担うため、当事者の主張を裏付ける証拠を獲得した上で、警察官に対して直接犯罪が成立しない旨を主張することとしました。依頼者にお話を聞いたうえで、依頼者の利益のために誠心誠意努力した結果、依頼者にご満足いただける。弁護士としての一番のやりがいだと思います。