この事例の依頼主
女性
相談前の状況
ご依頼者は、夫の暴力が原因で3人のお子様を連れて別居していました。夫も弁護士に依頼してお子様の親権を主張してきたため、ご依頼者も弁護士に依頼されました。お子様の親権だけは絶対に譲れないということがご依頼者のご希望でした。
解決への流れ
当方から離婚調停を申し立てましたが、調停では解決できず、離婚訴訟まで利用することになりました。最終的には、家庭裁判所調査官の調査によってご依頼者の監護状態に問題がないことが示されたため、夫も親権を争うことは諦め、ご依頼者が3人のお子様の親権者となる内容で和解離婚を成立させることができました。
親権を争うときは、家庭裁判所調査官の調査結果によってほぼ結論が決まります。調査に先立って、陳述書など提出資料の作成方法や家庭訪問への臨み方などを弁護士から丁寧にアドバイスしたこともあり、このケースではご依頼者のご希望を叶えることができました。親権に限らず養育費・婚姻費用や財産分与、慰謝料などは、法的知識や離婚案件の経験値によって結論が左右されます。特に、相手方に弁護士がついているときは、対等に議論できるようにこちらも離婚問題に強い弁護士に依頼することを強くお勧めします。このケースは離婚まで約2年を要しましたが、ご依頼者と密にコミュニケーションを取り続けることで最後まで完走することができました。とても大事な内容だからこそ、依頼する弁護士との相性もとても大切です。