この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
依頼者は会社を営み、妻との間に2人の子供がいる。依頼者は結婚して8年後に自宅を出て、1時期家に帰ったが、その後再び家を出て3年が経過。通算して10年以上別居しているが相当な生活費を妻に渡している。現在依頼者は不貞相手の女性と同居している。依頼者は妻に離婚を求めるも妻は応じない。
解決への流れ
離婚調停を申し立て、9回の調停を経て離婚が成立する。養育費の支払いの他、依頼者は財産分与として妻が住む自宅の名義を妻に移転し、住宅ローン残債務を完済し、妻に1500万円を支払うことになった。
依頼者は有責配偶者であり、裁判をしても離婚請求が認められる可能性は低いため、依頼者の目的である妻に離婚に応じてもらうには、相当な財産分与の条件提示をするしかなかった。依頼者にとっては負担であったが、離婚が認められて本来の目的を達成することが出来て良かった。(妻は当初離婚に全く応じなかったものの、調停を通じて粘り強く交渉し、最終的に離婚に応じてくれた。しかし離婚に応じるための過大な財産分与請求もあったため、そちらについては交渉を重ね、相当な額に減額しながらの離婚成立となった。)