この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
隣地同士で、境界に争いがあり、調停を終えて、地方裁判所での裁判も数年が経過し、一方当事者も亡くなり、相続で当事者が交代していました。訴訟になっても、両当事者とも弁護士をつけていませんでした。相続人から相談があり、代理人に就任しました。
解決への流れ
訴訟も終盤であり、まとめた書面を提出しました。証拠上、越境している事実は認められていたので、時効取得を主張し、判決では、時効取得が認められ、一部勝訴することができました。その後、相手方は、控訴、上告されたのですが、地裁の判決は変わらず、一部勝訴で終わりました。結局、7~8年かかり終わりました。
訴訟は本人でもできますが、やはり専門性のある行為ですので、弁護士に依頼すれば、もっと早く終わらせることができたのではないか、と思いました。当事者にとって、述べたいことが裁判上、必ずしも争点ではなく、有益な主張ではないこともあります。また、訴訟は、法律・規則で規定されているため、専門的な会話が必要になります。そのため、裁判官とのやり取りも、専門家同士であることによって、裁判官の意図を理解できることもあります。このような理由から、弁護士に早期に理解できれば、より早期に解決していたと思えました。