この事例の依頼主
女性
相談前の状況
知人との金銭的なトラブルで恨みを買い,身に覚えのない詐欺事件で刑事告訴されてしまった。警察の取り調べも始まっているが怒鳴りつけられて「認めないとどうなるのかわかっているのか。」と自白を強要されて困っている。もう耐えられない。
解決への流れ
直ちに受任し,弁護を開始。警察署の署長,県警本部長,検事正に抗議をし,取り調べの内容を本人に記録させ,その内容を毎回警察に報告し,不当捜査を止めるよう申し入れを続けたところ,逮捕されずに不起訴となりました。
証拠が少なく立件が難しい横領や詐欺のような事件ではときとして,強引な捜査が行われてしまいがちです。そして取り調べ(人に疑われ,長時間同じ部屋にいること)は一般の方にはかなり体力的にも精神的に厳しいものです。本当に犯罪といえる行為を行ったのであれば,素直に認め真摯に反省する必要がありますが,無実の場合には絶対認めてはいけません。一度自白してしまうと後でなかったことにすることは出来ないのです。逮捕される前から弁護士をつけることで,違法な捜査を抑止し,精神的な支えにすることも出来ます。