この事例の依頼主
20代 男性
相談前の状況
複数の詐欺罪により逮捕された本人の両親からのご依頼。突然の逮捕だったため、ご両親も何が起こったか分からない状況でのご来所でした。留置されている警察署、本人の情報等をお聞きし即受任しました。
解決への流れ
受任後、即日接見に向かいました。本人は詐欺の被疑事実自体は大筋認めているものの、捜査機関は本人が詐欺組織の上位の立場にあると考えているが、自身は所謂、下位の立場であるという主張。この事案は再逮捕が繰り返され、身柄拘束が非常に長く続いた事件でした。検察官とも連絡を取りながら複数回の保釈請求の結果、保釈決定が出されました。また、被害者が全国に複数いたことから各被害者に連絡をとり、謝罪と一部被害弁償を行い、全員ではないものの被害者数名から減刑を求める嘆願も得られました。公判では、本人が詐欺組織の上位者に当たらないことを主張するとともに、一部の被害者との間では被害弁償を含めた示談ができていること、本人の更生のための環境を整えたことを丁寧に主張しました。その結果、検察官求刑7年に対して大幅な減刑となる3年6月の判決を得ることができました。
この事案は再逮捕が繰り返され、事件終了まで相当長期間の時間を要しましたが、粘り強く保釈請求を繰り返し、同種事案と比較しても早めに身柄拘束を解くことができました。また、被害者への賠償や示談交渉も粘り強く行うことで、被害者の方からも一部お許しを得られ、判決では検察官の求刑から大幅な減刑となりました。本人とは刑務所にいる間も定期的に手紙のやりとりをし、今後は真面目に生活していくとの連絡を頂いております。