この事例の依頼主
10代 男性
相談前の状況
少年が、スマホで見つけた高額バイトに応募したところ、事前に他の者が電話した高齢者の自宅を訪問して、クレジットカードを預るように指示された。少年は、その指示に従い、高齢者からクレジットカードを預り、コンビニのATMから現金を引き出した。被害者は4名という多数で、被害額は350万円という高額だったため、少年審判(成人の裁判にあたるもの)で少年院送致のおそれがあった。
解決への流れ
少年には十分に反省してもらい、被害者あての反省文を書いてもらった。また、母親と勤務先の社長には身元引受書を書いてもらった。さらに、母親が被害者3名に対して、被害弁償を行った。少年審判の結果、少年は少年院送致を免れて、自宅に帰ることができ、定期的に保護司と面会すればいいという保護観察処分になった。
被害者4名、被害額350万円の詐欺罪は重大な犯罪である。しかし、本人が十分に反省して被害弁償をしたため、少年院送致を免れたものである。