この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
ご相談に来られた際は、10社以上の消費者金融や信販会社から総額約700万円を借り入れ、月の返済額は17万円以上に上っていました。ご相談の際、自己破産も検討しましたが、依頼者の方のご事情やご希望を尊重し、任意整理手続きによる長期分割での返済を目指すこととなりました。
解決への流れ
当事務所において、債権額を調査し、適正な利息に計算をし直したうえ、返済計画案(和解案)の提案時期や方法、和解に至るタイミングを綿密に探りながら、約1年に渡り妥協なく丁寧に交渉を重ねました。交渉の結果、返済する負債総額は約600万円、月の返済額は全社合わせて約5万円になりました。
返済回数や減額率は、弁護士の交渉力や法律事務所の方針によって差が生じます。複数の弁護士に相談し、返済回数や減額の見通しを聞き、ご自身のご希望に沿う弁護士に依頼されることをお奨めします。本件については、依頼者の方のご希望により、一般的な任意整理の分割回数である36回や60回を大きく越える回数(100回前後)となりましたが、交渉には時間がかかり、訴訟リスクもありました。そこで、和解に至るまでのあいだ、依頼者の方に返済しているつもりで積立を継続してほしいとお願いしていました。和解に至るためであることはもちろんですが、完済までの時間を無駄にしないことも重要であると思います。