犯罪・刑事事件の解決事例
#加害者 . #覚醒剤・大麻・麻薬

【覚せい剤の売り子】暴力団との関係を断ち執行猶予付判決

Lawyer Image
清野 龍作 弁護士が解決
所属事務所清野法律会計事務所
所在地鹿児島県 鹿児島市

この事例の依頼主

30代 男性

相談前の状況

依頼者は覚せい剤の単純所持で勾留されていましたが、実際は、ゲームセンターで暴力団関係者から声を掛けられ覚せい剤の売り子をするようになった営利目的所持の事案でした。依頼者は、安易に売り子になってしまったことを深く反省しており、暴力団関係者との関係を断って更生することを望んでいました。

解決への流れ

依頼者に前科はありませんでしたが、単純所持ではなく営利目的所持の場合、初犯でも実刑の可能性があります。依頼者は、実刑の可能性があっても営利目的所持を認めて処罰を受けたいという意向であったため、正直に話をして捜査に積極的に協力するようアドバイスしました。また、依頼者が勾留されていることを聞きつけた暴力団関係者が接見に来たため、裁判所と検察官に上申して接見禁止を付けてもらい、暴力団関係者からの接触を一切断つようにしました(依頼者から接見を断ることはできますが、接見を断っていることが暴力団関係者に伝わってしまうため、通常は検察官が請求する接見禁止を弁護人から求めることにしたものです)。起訴時の罪名は単独所持でしたが、検察官は「後日、訴因変更を行う」と述べており、営利目的所持に罪名が変更される予定でした。ところが、捜査に積極的に協力したことが功を奏したのか、罪名が変更されることなく判決期日を迎え、執行猶予付判決を得ることができました。

Lawyer Image
清野 龍作 弁護士からのコメント

私は、単に刑罰を軽くすることだけでなく、依頼者の更生に向けて尽力することも弁護人の務めだと考えています。本件の依頼者は暴力団関係者との関係を断つことを強く望んでいたため、その実現に向けた弁護活動を心掛けました。判決後、依頼者は親戚の住む他県へ引っ越し、暴力団関係者との関係を断って真面目に働いているそうです。