この事例の依頼主
男性
相談前の状況
依頼者は赤信号を見落として人身事故を起こしてしまい、自動車運転過失致傷罪で裁判を控えていました。裁判では禁錮以上の有罪判決となることが予想されましたが、依頼者が公務員でありその身分を失いたくないという思いから、当事務所へ刑事弁護の依頼をされました。
解決への流れ
本件は、被害者に何の落ち度もない事故であり、被害者が未だ治療中の大きな怪我を負っていたなどの被告人に不利な事情がありましたが、最終的に裁判所は罰金刑の判決を下してくれました。
事故態様や被害者の怪我の重さからすると、禁錮以上の有罪判決となる可能性が極めて高い事案でしたが、贖罪金の支払をするなどの誠意ある対応を行った結果、被害者に、被告人を許し被告人を罰金刑とするよう求めるという上申書を作成して頂くことができました。その結果、裁判所に対し、被害者がすでに被告人を許していて仕事を失うような処罰を求めていないと主張できたことが裁判の結果に結びつきました。