犯罪・刑事事件の解決事例
#覚醒剤・大麻・麻薬

出所から6年の再犯で執行猶予判決を得た事例

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堺 洋一郎 弁護士が解決
所属事務所春田法律事務所札幌オフィス
所在地北海道 札幌市北区

この事例の依頼主

40代 女性

相談前の状況

薬物前科3犯(覚醒剤2件、大麻1件)、服役経験もある女性の覚醒剤取締法違反事件。前回の服役から出所後約6年後に、再び覚醒剤に手を出したことで、自宅へ警察官が捜索差押許可状を持って訪れ、尿鑑定陽性となり緊急逮捕された。出所から約6年後の再犯ということで、執行猶予が付く可能性は極めて低い状況だった。

解決への流れ

依頼者には家庭があり、幼い子供もおり、今後の人生で二度と薬物に手を出さないように治療したいとのことであった。起訴後、速やかに保釈請求が許可され、依頼者は3か月間の閉鎖病棟での入院治療により、条件反射制御法という最先端の依存症治療を受けることを選択した。3か月間の入院治療を経た依頼者は、公判期日で自身の受けた治療について詳細に述べ、また、条件反射制御法第一人者である医師が証人として出廷した。その結果、前刑出所後から約6年の犯行にもかかわらず、執行猶予付き有罪判決が言い渡された(懲役3年、執行猶予5年、保護観察付)。

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堺 洋一郎 弁護士からのコメント

本件で依頼者が入院治療を選択しなければ、執行猶予付き判決は得られなかった可能性が高く、入院治療及び医師の証人出廷が執行猶予付き判決に繋がったといえます。公判期日で、被告人の口から「二度と薬物は使用しない」と述べるだけでなく、その努力を形として示すことが重要です。