この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
某大手外資系企業の大阪支店では,かつての顧客が何度も支店に押しかけ,嫌がらせを続け,ついに出入禁止を告知されてからも,なお支店内に入り,居座るといったことを繰り返していました。そこで,同社より,同顧客に対する建造物侵入罪,威力業務妨害罪での告訴状の作成と告訴手続の代理を依頼されました。
解決への流れ
依頼を受けると,関係者から直ちに事情を聴取し,告訴状を作成するだけでなく,被害を受けた従業員の供述書を作成したり,防犯カメラ映像を収集するなど,警察顔負けの捜査活動を行い,告訴状と作成した供述書や証拠を警察署に持参し,捜査を求めました。最初は,面倒そうにしていた捜査官でしたが,私が元裁判官であると知ると,態度を変え,大変熱心に捜査をしてくださいました。その後は,捜査官と私が協力して証拠等を収集し,ついに迷惑をかけ続けていた顧客は,逮捕,勾留され,有罪判決を受けるに至りました。
告訴したいと思っても,警察はなかなか受理してくれないことが多いです。その点,元裁判官の作成した告訴状であれば,信頼がおけると思ってもらえたことが,本件で告訴が受理された上,早期に強制捜査にまで発展した理由だと思います。もし,告訴を受理してもらい,警察にきちんと捜査してもらいたいのであれば,元刑事裁判官などの実績のある弁護士に依頼されるのが良いでしょう。