犯罪・刑事事件の解決事例
#DV・暴力 . #離婚請求 . #婚姻費用 . #別居 . #親権 . #養育費 . #財産分与

【離婚に同意しないDV夫との離婚成立】【財産分与2400万円】【親権、養育費月8万円(22歳まで)】【離婚成立までの婚姻費用月18万円】

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藤森 一樹 弁護士が解決
所属事務所多摩・相模法律事務所
所在地東京都 町田市

この事例の依頼主

40代 女性

相談前の状況

依頼者の方の妊娠が判明した頃から、夫は、少しでも気に入らないことがあると、毎日のように怒鳴り当たり散らし、昼食を壁に投げつけたり、家の物を壊すようになりました。また、「お前は頭が悪い」「死ね」と言いながら依頼者の方の頭を叩き、冬に部屋から締め出したり、出産直後にもかかわらず家事や仕事をさせるなどしていました。挙げ句の果てには、「出て行け!」「俺は養育費や慰謝料は一切払わない!」などと言うようになり、お子様の成長への悪影響も考え、離婚を決意し、お父様たちと相談に来られました。

解決への流れ

まず、精神的な安定や冷静な判断力を取り戻すことや身体の安全を確保するため、別居を敢行しました。別居前に、出来る範囲で、夫の資産状況を把握するよう依頼していました。別居後、夫は、泣きながら離婚はしたくないと面会を求めてきましたが、面会は拒否し、婚姻費用(別居時の生活費)を請求しました。婚姻費用も裁判所で認められ、別居後の生活も安定したきたところで、離婚調停を起こしました。調停の申立書には、裁判官や調停委員に、これまでの出来事をリアルに感じてもらえるように、できるかぎり具体的に記載し、証拠が十分でない状況でも、できる限り有利に進められるよう工夫していました。約9ヶ月後、調停において、夫はようやく離婚に同意し、金銭面の協議についても、財産の査定や綿密な計算を積み上げ、妥協のない金額を獲得することに成功しました。

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藤森 一樹 弁護士からのコメント

DVの男性からの離婚は、心身の危険を回避することを一番に考えなければなりません。他方、離婚調停は、調停といえども、証拠が結論を大きく左右しますので、できれば証拠を収集できる環境にいる間に、証拠を集めたいところです。危険の回避方法や、収集すべき証拠は何かを、ご相談いただいたうえで、効率良く収集していただいた方がよいと思います。もちろん、万が一、証拠が収集できない状況でも、これまでの出来事の日時や言葉などを具体的に記載することで、裁判官や調停委員に「離婚はやむなし」という心証を抱かせることができる場合もありますので、すでに別居されている方や心身の危険が大きい方は、無理をなさる必要はありません。婚姻費用(別居時の生活費)は、請求した時点以降分しか認められない場合が多いので、別居後は早めに請求したほうがよいでしょう。また、婚姻費用を負担させることにより、離婚の結論が早くなることも考えられます。さらに、財産分与や慰謝料、養育費についても、離婚後の生活やお子様のことを考えると、妥協できるものではありませんでした。時間との兼ね合いがあろうかと思いますので、ご意思を都度確認しながら対応しました。離婚問題の解決は、意外と時間がかかり、予想外の出来事も起こり得ます。ご要望やご不安をよく聞き、突発的な事情に柔軟に対応できそうな弁護士にご相談・ご依頼されることをお奨めします。