犯罪・刑事事件の解決事例
#少年事件 . #暴行・傷害 . #強盗 . #加害者

少年の強盗致傷事件で観護措置決定を回避し,釈放を獲得した事例

Lawyer Image
輿石 祐司 弁護士が解決
所属事務所パーミル法律事務所
所在地宮城県 仙台市青葉区

この事例の依頼主

60代 女性

相談前の状況

孫が強盗致傷事件で逮捕されたため,来所相談。少年が,路上で被害者のカバンをひったくり,その際に怪我を負わせた強盗致傷事案。専門学校へ通っていたため,早期の釈放と,保護処分の軽減を求め依頼。

解決への流れ

何度も接見へ通い,適切な取調べアドバイスをした。また,接見の都度,遠く離れて暮らす家族へ少年の様子を伝えた。捜査段階は,検察官に対し,強盗致傷罪が成立しないこと(強盗目的がないこと,犯行抑圧に足る暴行脅迫がないこと等)を主張し,意見書を提出した。その結果,家庭裁判所へ事件送致される段階で,強盗致傷罪から窃盗未遂罪へと変更された。また,勾留期間中は少年に反省日記を書いてもらい,一方で,監護者である家族の協力を得て学校環境や生活環境を調整した上で,家庭裁判所に対し,少年の反省状況や監督環境が整っていること等を主張し,観護措置を回避することに成功した。少年は,家裁送致時に無事釈放された。そして,少年審判においても,反省状況や家族の監護能力が十分であることなどを説得的に主張し,最終的に,一般保護観察処分(短期)で終えることができた。

Lawyer Image
輿石 祐司 弁護士からのコメント

罪名変更が処分結果に一番大きな影響を与えたと思う。接見時の適切な法的アドバイスが役立った。また,ご家族が熱心に環境調整に尽力された点が評価され,短期間の保護観察で終えることができた。早期釈放により,専門学校にも継続して通学することができたので良かった。