この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
内縁の夫が覚せい剤使用の被疑者であり、同種前科も多数あったことから実刑は不可避である事例について、それでもなんとかできないかということで内縁の奥様が相談にいらっしゃいました。
解決への流れ
本件は平成28年の事件でしたが、当時は一部執行猶予という制度が施行されたばかりでした。私も刑事弁護の勉強会でしか聴いたことのない制度でしたが、内縁の奥様の献身的な監督とサポートが期待できたことから、裁判ではじめて主張してみることとしました。その結果、その主張が通り、懲役2年うち6か月について4年の執行猶予がついた判決を賜ることができ、服役期間を1年6か月に短縮することができました。
私はセミナーや勉強会に行って新しいことを学ぶのが好きなのですが、この事例はまさにその勉強会での内容が直接に役に立った事案でした。刑事弁護は特にそうかもしれませんが、新しい制度や弁護技術が日進月歩であり、それらを弁護活動に取り入れていける能力も弁護士の腕だと私は思います。