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東京五輪、熱中症対策で「750ml」まで飲料持ち込み可に 「ただし冷凍はNG」なぜ?
2019年11月15日 21時24分

東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会は11月15日、懸案だった暑さ対策と「トイレのよう」とテストイベントに参加した選手から指摘されていたトライアスロン会場であるお台場海浜公園の水質対策について会見を行なった。

現在検討されている暑さ対策として、過去にはテロ対策やスポンサーとの関係によって認められなかった観客のペットボトル飲料の持ち込みを「1人750ml」まで可能とすることや、屋外会場を中心に「日よけテント」を設置することなどが挙げられた。

また、テストイベントで十分に休憩を確保できなかったボランティアがいたことから、適切な休憩時間の確保を促すことや、熱中症にならないようアイスクリームを配布したり、自己管理の重要性を周知するという。

大会組織委員会では、「会場全体で熱中症予防に取り組む雰囲気を醸成する」として、スタッフによる「声かけ」も検討している。一方、さらなる暑さ対策で追加となる予算については、新聞報道などで60億円増とも言われているが、大会組織員会は会見で明言を避けた。

東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会は11月15日、懸案だった暑さ対策と「トイレのよう」とテストイベントに参加した選手から指摘されていたトライアスロン会場であるお台場海浜公園の水質対策について会見を行なった。

現在検討されている暑さ対策として、過去にはテロ対策やスポンサーとの関係によって認められなかった観客のペットボトル飲料の持ち込みを「1人750ml」まで可能とすることや、屋外会場を中心に「日よけテント」を設置することなどが挙げられた。

また、テストイベントで十分に休憩を確保できなかったボランティアがいたことから、適切な休憩時間の確保を促すことや、熱中症にならないようアイスクリームを配布したり、自己管理の重要性を周知するという。

大会組織委員会では、「会場全体で熱中症予防に取り組む雰囲気を醸成する」として、スタッフによる「声かけ」も検討している。一方、さらなる暑さ対策で追加となる予算については、新聞報道などで60億円増とも言われているが、大会組織員会は会見で明言を避けた。

●ボランティアには飲料水のほか、アイスクリームも

現在、検討されている主な暑さ対策は次の通り。

【アスリート向け】
・1360トンの氷を確保
・空調付きアスリートラウンジ
・アイスバス
・ミストファン

【観客向け】
・東京大会の特例措置として、1人1本750mlまでのノンアルコールのペットボトル飲料水の持ち込み可能。ただし、凶器になりえるため、完全に凍ったペットボトルや瓶は禁止
・水筒の持ち込みについては、条件を検討中
・会場内で様々な飲料を購入できるよう売店を整備
・屋外会場で日よけテントの設置(観客席の屋根ではない)
・仮設給水栓の設置(屋外会場で滞留がある場所は500人に1蛇口、屋外会場で滞留がない場所は1000〜3000人に1蛇口)
・ミストを会場で噴射して歩くミスト隊
・大会スタッフからの声かけ

【ボランティア向け】
・飲料水のペットボトルを1人当たり4本(屋外会場)、2本(屋内会場)配布
・身体冷却やリフレッシュメント用にアイスクリームの配布
・塩タブレット配布
・瞬間冷却材の配布
・会場に配置される職員を研修して予防の実践
・ボランティア自身にも自己管理の重要性を周知
・テストイベントでは十分な休憩が取れなかったボランティアもいたことから、休憩のとり方を再検証

●お台場海浜公園は降雨があると大腸菌類が増加

また、問題となっていたお台場海浜公園の水質や水温について行なった調査の結果も発表された。

調査は7月24日〜8月18日と8月25日〜9月6日の合計39日間実施。大腸菌数やふん便性大腸菌群数、腸球菌数、透明度、水温などを合計6地点で調べた。このうち、8月7日〜8月18日までは、合計5点の調査地点を覆う形で、一重の水中スクリーンが試験的に設置された。

その結果、水質については水中スクリーン未設置の期間で、大腸菌類は降雨がなければほぼ基準内、降雨後は増加するが、「降雨のない期間が3日以上続けば、基準内まで回復傾向」「透明度はオリンピックテストイベント期間中では基準を超過した日があった」という。

一方、水中スクリーンを設置した期間は、スクリーン外は8月14日、15日の降雨の影響で8月15日〜18日に大腸菌類の基準を超過したが、スクリーン内は8月17日以外は基準値内におさまったという。

水温は調査期間中、全ての地点で基準値内だった。実際の大会では、三重スクリーンを設置し、より確実に水質を担保していくとしている。

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