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「異なる声に耳を澄まそう」司法修習生たちが議論 再審法改正テーマに10月開催
2025年09月19日 10時37分

第78期司法修習生フォーラム実行委員会は、10月12日・13日の2日間、京都教育文化センターで司法修習生フォーラムを開催する。今年の全体会テーマは「再審法を問い直す―個別事件から学ぶ再審制度のこれから―」で、袴田事件や福井女子中学生殺害事件の無罪確定を受けて注目が高まる再審制度改革を議論する。

背景には再審で無罪判決が相次いだことがある。2024年9月に静岡地裁が袴田事件で袴田巌さんに無罪判決を言い渡し、さらに今年7月にも名古屋高裁金沢支部が福井女子中学生殺害事件で前川彰司さんに無罪判決を言い渡した。これを受け、超党派議員連盟や法制審議会でも再審法改正の議論が進んでいる。

実行委員会は「なぜこのようなえん罪被害が生じ、救済まで膨大な時間がかかっているのか。現行法の問題点を知り、えん罪被害からの早期救済に向けてどうしていくべきかを学ぶ良い機会」と意気込みを語る。

第78期司法修習生フォーラム実行委員会は、10月12日・13日の2日間、京都教育文化センターで司法修習生フォーラムを開催する。今年の全体会テーマは「再審法を問い直す―個別事件から学ぶ再審制度のこれから―」で、袴田事件や福井女子中学生殺害事件の無罪確定を受けて注目が高まる再審制度改革を議論する。

背景には再審で無罪判決が相次いだことがある。2024年9月に静岡地裁が袴田事件で袴田巌さんに無罪判決を言い渡し、さらに今年7月にも名古屋高裁金沢支部が福井女子中学生殺害事件で前川彰司さんに無罪判決を言い渡した。これを受け、超党派議員連盟や法制審議会でも再審法改正の議論が進んでいる。

実行委員会は「なぜこのようなえん罪被害が生じ、救済まで膨大な時間がかかっているのか。現行法の問題点を知り、えん罪被害からの早期救済に向けてどうしていくべきかを学ぶ良い機会」と意気込みを語る。

●「膨大な時間を要した」冤罪救済の構造的問題を検証

全体会には前川彰司さんと福井女子中学生殺害事件再審弁護団の吉川健司弁護士(金沢大法科大学院非常勤講師)が登壇し、「現行の再審法上どのようなハードルがあり、救済が遅れてしまったのか」というテーマで議論する。

さらに大崎事件再審弁護団の鴨志田祐美弁護士(法制審刑事法部会委員)が「どのような改正法案にすることで冤罪被害者の救済につながるのか」についての講演が予定されている。

また9つの分科会を3部制で開催する方針だ。声優・福山潤氏が登壇する「AIの無断生成」分科会をはじめ、袴田事件再審開始決定を出した村山浩昭元裁判官による「人質司法」、「未成年者のSNS利用とフィルタリング」「生活保護訴訟のいま」など充実のラインナップが並ぶ。

●実行委員会よりメッセージ

実行委員会は次のようにメッセージを寄せた。

「たくさんの⽅に今起きていることを『知ってほしい』。そして、皆さんが⾃分の考えや意⾒と『異なる』と感じたときに、そのうえで『異なる声に⽿を澄ませて』⼀緒に話し、⼀緒に理解を深めたいです。

修習⽣フォーラムは、多様なテーマを取り扱う予定です。修習⽣のみならず、多くの⽅々に参加していただき、参加された⽅にとって実りある会となるよう、準備を進めています。たくさんの⽅のご参加を⼼よりお待ちいたしております」

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