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立花孝志氏に30万円賠償命令、YouTube発言は名誉毀損 原告「動画で世間に謝罪して」東京地裁
2025年05月26日 16時43分
#NHKから国民を守る党 #立花孝志 #NHK党

YouTubeで自身に関する嘘の情報を広められて名誉を傷つけられたとして、生活困窮者の支援などに取り組む団体の代表をつとめる田中正道氏が、政治団体「NHKから国民を守る党」(NHK党に名称を変更)の党首、立花孝志氏に損害賠償を求めた裁判で、東京地裁(足立堅太裁判長)は5月26日、立花氏に30万円の支払いを命じる判決を下した。

YouTubeで自身に関する嘘の情報を広められて名誉を傷つけられたとして、生活困窮者の支援などに取り組む団体の代表をつとめる田中正道氏が、政治団体「NHKから国民を守る党」(NHK党に名称を変更)の党首、立花孝志氏に損害賠償を求めた裁判で、東京地裁(足立堅太裁判長)は5月26日、立花氏に30万円の支払いを命じる判決を下した。

●損害賠償300万円を求めて提訴

判決文などによると、2024年4月にあった衆議院東京15区の補欠選挙で、他団体への選挙妨害があったとして政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦氏が逮捕・起訴された事件をめぐって、立花氏は2024年5月ごろにアップした動画で、田中氏が黒川氏の事件を裏で操っていたという趣旨の発言をした。

また、立花氏は動画で、田中氏が元ヤクザで、殺人罪で刑務所に服役していたという旨の発言をしたという。

田中氏は2024年7月、これらの発信によって名誉を傷つけられたなどとして、立花氏を相手取り300万円の損害賠償を求める裁判を東京地裁に起こした。

●東京地裁は「殺人を犯した」も真実と認めず

東京地裁は、田中氏が黒川氏を操っていたという立花氏の発言について、「重要な部分が真実であり、または真実であると信ずるにつき相当な理由があったと認めることはできない」と指摘し、名誉毀損による不法行為の成立を認定した。

また、田中氏が過去に刑務所に服役していたことに争いはなかったが、殺人罪を犯したという旨の立花氏の発言は「真実と認められない」として、名誉毀損とプライバシー侵害による不法行為の成立を認めた。

一方、田中氏が昔、暴力団に関わっていたという発言については、不法行為の成立を認めなかった。

●田中氏「黒川氏の事件に一切関わっていない」

田中氏はこの日の判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開いて「金額だけを考えると少ないと感じるが、私が主張したことがおおむね裁判所に認められたので、十分ではないものの満足した判決です」と述べた。

また、田中氏は、父親が「ヤクザ」だったことから過去に暴力団に関わっていたことは事実だと認めたうえで、次のようにうったえた。

「私は人に自慢できるような人生を歩んでいませんでしたが、26年ほど前から志を変えて、これから先の人生は社会貢献できるようにと生活困窮者や母子家庭の支援を続けてきました。

なので、立花氏がやったことには本当に憤慨しています。彼が本当に反省するのであれば、私にしたのと同じようにYouTubeに動画を出して世間に謝罪するぐらいのことをしてほしい。

私が黒川氏の事件に一切関わっていなかったこと、そして立花氏に真実ではないことを広められ、社会的な活動をする際にものすごく困ってしまったことをぜひお伝えしたいです」

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