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松本人志さんの芸能界復帰「ありえない」「きちんと自分の口で説明を」、元ファンの女性からも強い拒絶反応
2024年12月30日 09時07分
#松本人志 #松本人志復帰

今年の芸能ニュースは、ダウンタウンの松本人志さんをめぐる話題で持ちきりだった。『週刊文春』を通じた女性からの「性加害告発」を受けて活動休止した松本さんは、5億5000万円の損害賠償訴訟を起こしながら、自ら訴えを取り下げて裁判を終結させた。

これ以降、松本さんの芸能活動復帰を目指す動きを報じるメディアもあり、来年2025年末の年越し番組『笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系列)で復帰するのではないかという報道もあった。

一方、視聴者の視線は冷ややかだ。弁護士ドットコムニュースが読者に「松本さんの芸能界復帰」について尋ねたところ、大半の意見は「復帰」に反対するものだった。

今年の芸能ニュースは、ダウンタウンの松本人志さんをめぐる話題で持ちきりだった。『週刊文春』を通じた女性からの「性加害告発」を受けて活動休止した松本さんは、5億5000万円の損害賠償訴訟を起こしながら、自ら訴えを取り下げて裁判を終結させた。

これ以降、松本さんの芸能活動復帰を目指す動きを報じるメディアもあり、来年2025年末の年越し番組『笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系列)で復帰するのではないかという報道もあった。

一方、視聴者の視線は冷ややかだ。弁護士ドットコムニュースが読者に「松本さんの芸能界復帰」について尋ねたところ、大半の意見は「復帰」に反対するものだった。

●復帰に反対「自分の口で説明していない」「出演番組は見ない」

弁護士ドットコムニュースはLINEの読者に、松本さんの復帰について考えを聞いた(12月14日)。

返答のあった100件以上のメッセージのうち、約7割が「復帰してほしくない・復帰すべきではない」という意見、2割が「復帰してほしい・復帰すべき」という意見、そして残り1割は「どちらでも良い・それ以外」の意見だった。

代表的な「復帰してほしくない・復帰すべきではない」という意見から紹介する。

文春報道より前から松本さんのことが嫌いだったとみられる人も少なくないが、元々ファンだった人でも「もう笑えない」という人もいるようだ。特に女性から強烈な拒絶反応がみられた。

法的な決着がついていない段階で活動再開すべきではないといった意見のほか、記者会見などを開いて説明責任を果たしていないため許されないという意見が目立った。また、松本さんがテレビに出演することが『性被害者』への二次加害につながるとの指摘もあった。

「復帰して、その話題をちょこちょこギャグにされるのも不快ですので、このまま活動しないで」(女性・50代)

「弁護士や事務所からの発信ばかりで、本人の気持ちが分からない。起用するTV番組は、絶対に見ません」(女性・50代)

「松ちゃんがテレビに出なくなって、約1年程経ちますが別にスゴく、観るバラエティ番組に困る事も無い。キチンと記者会見して自分の口から話せばいいのにとも思います」(女性・50代)

「松本さんの事は面白くて好きでした。が、ワイドショーなどにも出ていたことがあるのに、ご自分の事はマスコミから逃げているように見えます。復帰をしたいのであれば、きちんと記者会見などをしてご自分の口で説明をしないと、なかなか世間には受け入れていただけないだろうと思います」(女性・60代)

「うやむやなまま復帰をさせたら、社会が性犯罪を許さない、厳罰化の流れに逆行することになるのでないかと不安です」(男性・40代)

「起用するテレビ、メディアには怒りしかない。『見たくない人は見なければよい』という問題ではない。スポンサーに対しては不買運動をせざるを得ない」(女性・50代)

「芸能界復帰はありえないと思っています。引退して消えてほしい。元ファンです」(女性・50代)

「被害者は、性加害があったと主張しています。状況的にも同意があったとは考えられない案件です。松本人志氏の芸能界復帰は、被害当事者だけでなく、多くの性被害者への性暴力二次加害になると考え、反対しています」(女性・50代)

「松本氏が出ることで傷ついた女性がまた嫌な思いやその時のことを思い出して日常生活に支障が出るのは納得できない。げんに松本氏がいなくてもとくに困らなかったし、ヒトの容姿やらで笑いをとる時代はもう終わっている」(女性・60代)

「松本人志は好きな芸人で『ワイドなショー』や『人志松本のすべらない話』を始めとしたTV番組を楽しく観てました。でも今回のトラブル以降、過去の番組ですら全く笑えません。真実はさておき、彼が原因で傷ついた女性が声を上げて、それが事実無根ならば、正々堂々記者会見をすれば良い。気ままにSNS発信したり、弁護士任せで終結宣言したりと、真実はわかりませんが終始逃げ腰で他人事のよう。さらに吉本興業や後輩芸人が気を遣ってるのが透けて見えて、これまた笑えません」(女性・40代)

「事件の前からセクハラ気になってました。松本さんの番組で若手女性芸人さんが男性芸人に上から覆い被さって馬乗りされたり、無理やりキスされたり…。それをいつも松本さんがニヤニヤ見ているという構図を何度見たことでしょう。売り出し中の女性若手芸人さんが可愛そうでした。ああいうことをやらせる松本さんに違和感をずっと持ってました。告発されても反省もなくふざけた調子のSNSで本当に愛想が尽きました。ダウンタウン好きでしたがもう松本さんは見たくないです」(女性・60代)

「復帰はお断り。万が一出演したらその番組は見ない」(女性・70代)

「許されず、これを許せば大阪、吉本の恥」(女性・70代)

「芸能界復帰は無理。文春と徹底的に闘って、勝利して初めて堂々と復帰すれば良い」(男性・80代)

「テレビは若い男性や未成年の男の子が目指せる真っ当な男性タレントを提示してほしいと思います」(女性・20代)

「法律上キッチリと答えを出してから芸能活動を再開すべきです」(男性・60代)

「言語道断。起用するTV局があるなら、そちらも併せて『世の中を舐めんなよ‼』と言いたいです」(女性・70代)

「もともと松本人志が好きじゃなかったし、彼を取り巻く人々や、いわゆる吉本芸人の笑いが好きじゃなかったので、復帰は要らないです。同種の事件を起こした他の人は芸能界に復帰できないのに、この人だけ当たり前のように復帰が語られているのもおかしい。ただキャンセルカルチャーのように、本人に弁明の機会が与えられないまま、被害者側とする人の声だけが通ってしまうのも良くない風潮だと思うし、松本氏が芸能界から消えることで、さらなる被害者がいる場合、その声がかき消されてしまう可能性がある。芸能界復帰するかしないかではなく、問題はもっと深いところにあるのではないかと思う。性加害という人の人生を狂わせる行為をしておいて、地上波に出なければ見逃す、水に流そうみたいな風潮は、1人の女性としてどうかと思います」(女性・40代)

●「復帰賛成」の人たち「刑法違反が認められたわけではない」

復帰反対の考えの人たちからは、厳しい意見が相次いだ。では、復帰に賛成する人たちはどのような考えなのか。「罪を犯したわけではない」という意見が主なものであり、または個人間の問題であることを理由にあげる人もいた。

「個人的には復帰して欲しい」(女性・50代)

「ご自分が望み復帰されるのなら賛成いたします。多様な情報源が溢れている中で今回の松本さんの問題をどう解釈すれば良いものか? モヤモヤも残ってます。訴え取り下げとは? 公に活躍される方なら尚更、視聴者含め多くの方が納得できなくとも真摯に説明があれば今後、活動され、それを拝見しても、また頑張っていらっしゃると思えます。そして、いつかは応援できると思います」(女性・60代)

「裁判で有罪になっていないし、相手も証拠を提示していないので復帰しても問題ない」(男性・30代)(※編注:裁判は刑事裁判ではなく、民事裁判だった)

「疑わしきは罰せず! 犯罪を犯したのでは無い!警察は動いてない!週刊誌へのタレコミだけで人の人生が狂わされるのなら、やりたい放題になる!無罪確定なので復帰する、復帰して当たり前と思います」(男性・60代)

「是非復帰してほしい。そもそもその時代は芸能人交えての飲み会なんてしょっちゅう。しかもたまたま松本さんが危なげな話しになったかもしれないが他にもニュースにすらならない芸能人の不倫遊びなんて沢山あったと思います」(女性・40代)

「刑事罰を受けているわけではなく、告発の内容も法的に認定されているものではないため、復帰に問題があるとは考えていない。さっさと復帰してほしい」(男性・ 20代)

「これまでの活動休止や報道、契約破棄による損害賠償、などにより、十分な社会的制裁を受けたと考える。単純に芸能界復帰を願うとともに、一連の件について本人の口からなにか聞けることを楽しみにしている」(男性・40代)

「あくまでも個人の問題」(男性・60代)

「自分の行動を反省しやり直す環境を作るために協力するのは人として当然と思います。松本さんだけでなく、才能ある人材を周りの主観だけで潰すのはどうなのかなぁと思います。また、相手が取り下げたとなれば証拠なく事件はなかったと解釈もできる。日本を笑いで活性化し、お笑いを支えて来たという功績を私は評価したいと思います」(女性・40代)(※編注・訴えを取り下げたのは松本さん側)

●「どちらでもよい」または「それ以外の考え」

「復帰はどちらでも良いです。私が傷つけられたわけじゃないので」(男性・50代)

「テレビに出ている時は面白いと思っていましたが、テレビで見なくなって慣れてしまったらもう復帰しようが復帰しまいがどっちでもって感じです。他にも面白い芸人は次々と出てきているのでそれほど関心は薄れていってます」(女性・50代)

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