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無料メルマガを「盗用」され、商売に利用されたーー福祉専門家がコンサル会社を提訴
2015年08月04日 22時25分

自らが発行しているメールマガジンを無断盗用されたとして、東京都内の福祉専門家・小竹雅子さん(58)が8月4日、都内のコンサルタント会社「ハヤカワプランニング」(早川浩士代表)を相手取って、盗用の差し止めや謝罪広告、2178万円の損害賠償などを求める裁判を東京地裁に起こした。

訴状などによると、ハヤカワプランニングは少なくとも2012年4月から、有料会員向けとして発行しているメールマガジンに、小竹さんが送ったメールマガジンの内容をそのまま転載して利用していたという。小竹さんは、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、「公益のための活動として無償配信していた情報を、無断有料転載されたという事実に大きな衝撃を受けています」と語った。

自らが発行しているメールマガジンを無断盗用されたとして、東京都内の福祉専門家・小竹雅子さん(58)が8月4日、都内のコンサルタント会社「ハヤカワプランニング」(早川浩士代表)を相手取って、盗用の差し止めや謝罪広告、2178万円の損害賠償などを求める裁判を東京地裁に起こした。

訴状などによると、ハヤカワプランニングは少なくとも2012年4月から、有料会員向けとして発行しているメールマガジンに、小竹さんが送ったメールマガジンの内容をそのまま転載して利用していたという。小竹さんは、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、「公益のための活動として無償配信していた情報を、無断有料転載されたという事実に大きな衝撃を受けています」と語った。

●コンサル会社代表「問題だとは思っていなかった」

1980年代から福祉問題の市民活動をしているという小竹さんは、2003年以降、介護保険に関する厚労省の審議会を傍聴したり、様々な資料に当たりながら、「市民福祉情報オフィス・ハスカップ」というウェブサイトを運営し、メールマガジンを週1回のペースで発行してきたという。

メールマガジンの内容は、介護保険制度についての報道記事のリンクや、政府が公表した資料の抜粋などをまとめたもので、現在の配信先は約1700人。小竹さんは、2004年に一度だけ早川代表と会ったことがあり、それ以降メールマガジンを送付していたという。

弁護団は「小竹さんは膨大な時間を使って収集・分析した貴重な情報を無償配布していた」と指摘。「被告はそうした情報を自ら収集・分析したかのように装って有料会員に配信し、営利目的のセミナー等に勧誘していた」と批判した。

ハヤカワプランニングのサイトによると、早川代表は介護問題などについての著書があり、「経営コンサルタント」として活動している。

早川代表は、弁護士ドットコムの取材に対し、小竹さんのメールマガジンをコピーして利用していたことを認めつつ、「問題だとは思っていなかった」と話した。小竹さんのメールマガジンに「引用、転載する場合、出典を明記して」という注意書きがあることを伝えると、早川代表は「そこはよく見ていなかった。不徳のいたすところだ」と話した。「配信先は60件ぐらい」だという。

(弁護士ドットコムニュース)

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