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ヤフー、批判集中のYahoo!スコアについて謝罪「説明の至らない点があった」
2019年06月21日 22時37分

ヤフーがユーザーの購買履歴や行動履歴を算出して格付けする「Yahoo!スコア」。7月から外部企業への提供を行うと6月3日に発表、ユーザーからさまざまな批判の声が上がった。そこでヤフーは6月21日夜、「『Yahoo!スコア』に関するソーシャルメディアでの一部投稿について」というリリースを発表、「説明の至らない点があったことから、みなさまに多大なご心配をおかけしたことを、おわび申し上げます」と謝罪。あらためてユーザーの同意なくスコアを外部企業に提供しないということを説明した。

最初の発表から2週間あまり。ユーザーに対するヤフーの説明は二転三転した。一体、何が起きていたのか?

ヤフーがユーザーの購買履歴や行動履歴を算出して格付けする「Yahoo!スコア」。7月から外部企業への提供を行うと6月3日に発表、ユーザーからさまざまな批判の声が上がった。そこでヤフーは6月21日夜、「『Yahoo!スコア』に関するソーシャルメディアでの一部投稿について」というリリースを発表、「説明の至らない点があったことから、みなさまに多大なご心配をおかけしたことを、おわび申し上げます」と謝罪。あらためてユーザーの同意なくスコアを外部企業に提供しないということを説明した。

最初の発表から2週間あまり。ユーザーに対するヤフーの説明は二転三転した。一体、何が起きていたのか?

●スコアの開示でユーザーに「手数料1000円」要求、一転「無料」に

Yahoo!スコアで問題が指摘された一つが、スコアの開示だ。当初発表されたリリースには、Yahoo!スコアの仕組みやスコアの作成方法などが説明されていたものの、開示について明確な説明がなかった。そのため、専門家やユーザーからは「恣意的な判断になるのではないか」「ブラックボックスになっている」という疑問や批判の声が上がった。

しかし、個人情報保護法28条では、「本人は、個人情報取扱事業者に対し、当該本人が識別される保有個人データの開示を請求することができる」と定めている。また、「個人情報取扱事業者は、前項の規定による請求を受けたときは、本人に対し、政令で定める方法により、遅滞なく、当該保有個人データを開示しなければならない」(個人情報保護法28条2項)ともある。

そこで、最初の発表を見たあるユーザーの男性がヤフーに対し、自身のスコアの開示を求めたところ、本人確認を条件に開示請求を受け付けているとの回答を得た。その際に「開示の作業にかかる実費の一部としてお客様に一律1000円のご負担をお願いしています」と説明があったという。

男性は「自分のスコアを勝手に作成され、その内容について問い合わせをしようとしたら、1000円も支払えと言われました。釈然としません」と話す。さらに男性は、Yahoo!ショッピングやヤフオクでも利用できるTポイントで支払いたいと申し出たが、これも拒否されたという。

しかし、Yahoo!スコアに対して高まる批判にヤフーは謝罪を発表。同時に、ユーザーに向けて、Yahoo!スコアの開示請求手続きも公開した。開示請求をしていた男性にも、「当初のご案内で開示費用として1000円かかる旨のご案内を行っておりましたが、無料で開示させていただくことになりました」という訂正の連絡がきた。

二転三転した「説明」に男性は、「これからは、個人情報の取り扱いに気をつけていただきたいです」と話している。

【追記】 弁護士ドットコムニュースの取材に対して、ヤフーの広報担当者は「お客様の反響をみて、開示請求の費用を無料にすることとしました」と話している。まだ実際にユーザーからの開示請求の手続きが行われる前だったという。(2019年6月25日午後11時50分)

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