12439.jpg
ロシアの武力侵攻は「法の支配を蹂躙する人権侵害行為」 東京弁護士会長が非難
2022年02月28日 14時25分

ロシアによるウクライナ侵攻をうけて、東京弁護士会は2月28日、会長談話を発表した。ロシアに対して、武力侵攻と人権侵害行為を直ちに止めることを求めている。

ロシアによるウクライナ侵攻をうけて、東京弁護士会は2月28日、会長談話を発表した。ロシアに対して、武力侵攻と人権侵害行為を直ちに止めることを求めている。

●「日本の弁護士は、ロシアの人権侵害行為を断じて許せない」

談話は会長の矢吹公敏弁護士によって、日本語と英語で出された。

ロシアのプーチン大統領を非難する国際法曹協会の声明を引き合いに、「戦争は、市民の生命・身体の安全を脅かす究極の人権侵害行為です。戦争によって侵されるのは領土だけでなく、そこで暮らす市民の平穏な生活です」と指摘した。

そのうえで、ロシアによる武力侵攻を強く非難している。

「恒久平和主義の理念を掲げる憲法の下、基本的人権の擁護を使命とする私たち日本の弁護士は、国際法に違反し、法の支配を蹂躙する今回のロシアの人権侵害行為を、いかなる理由があろうとも断じて許すことはできません」

●談話全文(英語版も)

【法の支配を蹂躙するロシアのウクライナ侵攻を非難する会長談話】
https://www.toben.or.jp/message/seimei/post-643.html

【President's Statement to Condemn Russia's Invasion of Ukraine, Which Tramples upon the Rule of Law】(英語版)
https://www.toben.or.jp/english/information/statements/statement_220228.html

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る