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「怒りで震える音がスマホに」不倫相手の職場に乗り込んだサレ妻、「訴える」決断を下すまでの一部始終
2025年07月12日 09時34分

夫の裏切りを知った妻が、不倫相手の職場を直接訪ねる──。そんな衝撃的な体験を語ったのは、30代の会社員・高橋さん(仮名)だ。

高橋さんは弁護士にも相談のうえ、相手女性の職場を訪問し、謝罪を求めた。「証拠写真でしか見ていない女がどんな女なのか。この目で確かめたかった」と話す。

法的リスクを避けるため、冷静に言葉を選んで謝罪を促したが、最終的には女性を「訴える」という決断に至った。その経緯と心情の変化を追った。

夫の裏切りを知った妻が、不倫相手の職場を直接訪ねる──。そんな衝撃的な体験を語ったのは、30代の会社員・高橋さん(仮名)だ。

高橋さんは弁護士にも相談のうえ、相手女性の職場を訪問し、謝罪を求めた。「証拠写真でしか見ていない女がどんな女なのか。この目で確かめたかった」と話す。

法的リスクを避けるため、冷静に言葉を選んで謝罪を促したが、最終的には女性を「訴える」という決断に至った。その経緯と心情の変化を追った。

●「私がなんで来たか、わかりますか?」

高橋さんが女性にかけた最初の言葉は「私がなんで来たか、わかりますか?」だった。

相手は一回り以上年上の既婚女性。高橋さんが「あなたにされた行動を謝ってほしくて、ここに来ました」と告げると、女性は「今は謝れない」と拒んだ。

さらに「夫婦で揉めていることがあると思うので、そちらを解決してから…」と返答されたという。

"強要"と受け取られないよう、慎重に言葉を選びながら「あなたは謝罪をしない、ということでよろしいですか?」と冷静に確認した。

●「謝ったら何か変わるんですか?」

女性は続けて「謝ったら何か変わるんですか?」と言い放った。訴訟を避けたい心理があったのかもしれない。

高橋さんは「それはあなたの誠意として、私は受け取ります」と返したが、女性は「既婚者とそういうことをしたのは申し訳ない」と曖昧な言葉を残した。到底納得できる謝罪ではなかった。

「一撃だけでも加えたかった」

そう思った高橋さんは「この話、ご主人はご存知ですか?」と投げかけ、「あなたのような年上で、子どももいる立場の方が、こんなことをするなんてよくないと思いませんか?」と言い残して、その場を後にした。

●対面後、弁護士に「訴えます」と即決

「謝ってもらえば気持ちに整理がつくと思っていた」。しかし、現実は違った。帰宅途中、怒りが収まらず、すぐに弁護士へ電話して「訴えます」と告げた。

録音のためポケットに入れたスマホには、自分の手が震える音が記録されていた。それほどの怒りと緊張だった。会う前から抱いていた「野放しにはできない」という思いはさらに強まった。

●子どもに「パパに彼女ができた」と伝える

高橋さんは小学校低学年の子どもにも、父親の不倫を伝えている。「ママと結婚してるのにパパに彼女ができた」と話すと、「そんな気がしてた」と答えたという。

探偵が撮影した「手をつないでいる写真」を偶然見た子どもが「これ、ママじゃないよね?」と気づいたことが子どもに伝えるきっかけだった。

子どもから「結婚指輪、外しなよ」と提案され、高橋さんは指輪を外す決意を固めた。

●弁護士の視点「冷静さが自分を守る」

離婚問題にくわしい玉真聡志弁護士は、高橋さんの行動について法的観点からの注意点を挙げた。

「むやみやたらに喋ることは控えたほうがいい。不倫された側でも、他人に話すことでプライバシー侵害とされるリスクもあるため、周囲に聞かれないように配慮すべきです」

そのため、話し合いの場を設定する際にも「レストランの個室など外部に聞かれない環境を選んだほうがいい」としたうえで、交渉時の態度にも言及。

「交渉の場で大声を出したりすると、"脅された"という反論が出ることがあります。裁判でその主張が認められるとは限らないものの、裁判官の心証に影響する可能性は否定できません」

高橋さんが感情を抑え、冷静に対応した点については「かなり我慢しながらで、大変だったと思いますが、大声を出したり逆上したりは避けるべき」と評価しつつ、理性的な対応がリスク回避につながると強調した。

さらに子どもに不倫の事実を伝えることについては、具体的な判断や是非については明言を避けたうえで、「事実だけを伝えたほうがいい。感情的に非難するのではなく、事実だけを伝えればお子さんも理解すると思う」と助言した。

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