日本マクドナルドは8月11日、ハッピーセット「ポケモン」の販売に際し、一部の顧客による転売目的の大量購入や、それに伴う店舗での混乱などがあったとして、公式サイトで謝罪した。同社は「お子さまとご家族に楽しい食体験を提供する」という理念に反するものであり、「当社の対応が不十分であったことを厳粛に受け止めております」とコメントしている。
●ポケモンカード付きハッピーセットで何が起きたのか
問題となったのは、8月8日に始まった人気ゲーム「ポケットモンスター」のカードゲーム(ポケモンカード)2枚がおまけとして付いてくるハッピーセットだ。
今回のキャンペーンでは、ポケモンカードを目当てにした一部の顧客が商品を大量に購入。SNS上では、購入した食品を食べずに放置したり、廃棄したりする画像も投稿され、問題視されていた。
また、一部店舗では、ハッピーセットを求める客が殺到し、長蛇の列ができるなど混乱も発生。
●マクドナルドが発表した再発防止策
こうした事態を受け、同社は11日、再発防止策として、「より厳格な販売個数制限を設け」ることや、「モバイルオーダーやデリバリーにおいても利用を制限させていただく可能性」にも言及した。
また期間中、制限を超える大量購入を試みたり、何度もカウンターに並んだり、クルーに対して威圧的な態度をとるなどした「ルールやマナーをお守りいただけないお客様に対しては、ご購入をお断りします」との強い姿勢を示した。
「今回のハッピーセットの購入時に、明らかに当サービスの運営を妨げる行為をされたお客様、またはそのような購入履歴のあるお客様につきましては、規約に基づき、公式アプリの退会処理」も行う方針だ。
今回に限らず、過去にもハッピーセットの特典をめぐり、フリマサイトに多数出品されていることが確認されている。これを受け、「各フリマアプリ運営事業者様に対しても、より実効性のある対策を要請」していくという。