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「ガリガリ君」ニセの当たり棒で逮捕、ポケモンカード「ゲット」できなかった会社員の罪
2021年01月07日 12時30分

「ガリガリ君」のニセの当たり棒を使って、製造元の赤城乳業(埼玉県深谷市)から「ポケットモンスター」(ポケモン)の景品をだまし取ろうとしたとして、秋田県鹿角市の会社員が1月6日、詐欺未遂の疑いで埼玉県警に逮捕された。

ガリガリ君の当たり棒をめぐっては、フリマアプリで、1本あたり数万円という高額で転売されているものもあることから、ネット上では、今回の事件について「笑えない」という声があがっている。

「ガリガリ君」のニセの当たり棒を使って、製造元の赤城乳業(埼玉県深谷市)から「ポケットモンスター」(ポケモン)の景品をだまし取ろうとしたとして、秋田県鹿角市の会社員が1月6日、詐欺未遂の疑いで埼玉県警に逮捕された。

ガリガリ君の当たり棒をめぐっては、フリマアプリで、1本あたり数万円という高額で転売されているものもあることから、ネット上では、今回の事件について「笑えない」という声があがっている。

●大人なガリガリ君のキャンペーン景品だった

県警によると、逮捕された会社員は昨年11月上旬ごろ、赤城乳業あてに、氷菓(ガリガリ君)の当たり棒のようなもの25本を郵送して、キャンペーンの景品(ポケモンのカード)をだまし取ろうとした疑いがもたれている。NHKによると、会社員は容疑を否認しているという。

ガリガリ君の当たり(棒に焼印)は、値段によって景品がことなっている。

ふつうの「ガリガリ君」シリーズ(税別70円)は同じものがもう1本、「大人なガリガリ君」シリーズ(税別100円)はキャンペーングッズ、「ガリガリ君リッチ」シリーズ(税別140円)はオリジナルTシャツなどがもらえることになっている。

赤城乳業によると、今回、「大人なガリガリ君」(ゴールデンパイン)のマルチパック(6本入り)の当たり棒が大量にキャンペーン事務局に届いたことから、不正の疑いがあるとして、県警に相談していた。

同社広報は、弁護士ドットコムニュースの取材に「これまで、このような事案を認識したことがなく、警察に相談したのは初めてだった」と話す。最終的には、県警が、これらの当たり棒が「偽物」だと判断したという。

●偽造の場合は「無印私文書偽造罪」も成立する?

文字通り、ポケモンカードを"ゲット"できなかったわけだが、どのような罪に問われるのか。西口竜司弁護士が解説する。

「景品をだましとろうとして、偽造した『当たり棒』を提出した場合、詐欺(未遂)罪にあたります。また、赤城乳業が作成したかのように思わせる『当たり棒』をつくる行為は、無印私文書偽造罪が成立する可能性があります。このような行為は許されません。1本1本、祈りを込めて買ってください」(西口弁護士)

●1本数万円で取引きされている

また、赤城乳業は公式ウェブサイト上で「当り棒の偽造品がフリマサイト・フリマアプリ等で出品されている可能性がございます。ご購入されないよう、ご協力何卒宜しくお願い申し上げます」と呼びかけている。

実際、フリマアプリのメルカリをのぞいてみると、1本数万円で取引されている当たり棒もあった。

赤城乳業によると、ポケモンとコラボする商品(ガリガリ君)は人気になっているという。なお、ガリガリ君の売上本数、当たり本数はともに未公表だが、当たりについては「景表法にのっとっている」(同広報)ということだ。

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