14694.jpg
牛丼にマヨネーズかけて出入り禁止!? 「マイ調味料」の飲食店への持ち込みはNG?
2013年11月27日 17時20分

何にでもマヨネーズをかけて食べる人のことを「マヨラー」というが、極端な人になると常にマヨネーズを持ち歩き、飲食店で出てきた料理にも、おかまいなくかけてしまうという。

こうした行為はトラブルの元にもなっているようで、ネット上では、専門店のカレーに持参マヨネーズをかけて店員とケンカになったという話や、マヨラーの彼女が牛丼チェーン店で牛丼にマヨネーズをかけすぎて出入り禁止になった、といったエピソードが紹介されている。

マヨラーの気持ちは分からなくもないが、店側としては、作った料理に勝手に味付けされては不愉快だろう。マヨネーズ以外にも、「回転寿司で本わさびを持ち込んだら注意された」といった書き込みもある。こうした飲食店への「マイ調味料」持ち込みは、法律的には許されるのだろうか。足立敬太弁護士に聞いた。

何にでもマヨネーズをかけて食べる人のことを「マヨラー」というが、極端な人になると常にマヨネーズを持ち歩き、飲食店で出てきた料理にも、おかまいなくかけてしまうという。

こうした行為はトラブルの元にもなっているようで、ネット上では、専門店のカレーに持参マヨネーズをかけて店員とケンカになったという話や、マヨラーの彼女が牛丼チェーン店で牛丼にマヨネーズをかけすぎて出入り禁止になった、といったエピソードが紹介されている。

マヨラーの気持ちは分からなくもないが、店側としては、作った料理に勝手に味付けされては不愉快だろう。マヨネーズ以外にも、「回転寿司で本わさびを持ち込んだら注意された」といった書き込みもある。こうした飲食店への「マイ調味料」持ち込みは、法律的には許されるのだろうか。足立敬太弁護士に聞いた。

●「正当な理由」があれば、店は客の行動を制限できる

「調味料の持ち込みをストレートに規制する法律はありません。しかし金さえ払えば、客が飲食店内で好き勝手に振る舞ってもよいということにはなりません。

店に正当な理由があれば、必要な限度で客に対して店側の希望を伝え、客の行動を制限することも許されると考えられます。

正当な理由とは、たとえば、店内の雰囲気を維持して他の客を不快にさせないためとか、営業上の理由(飲食物の持ち込み禁止など)、食品衛生上の理由などです」

足立弁護士はこう話す。また、店はそういった客を「お断り」することもできるようだ。

●客が店を選べるように「店も客を選べる」

「そもそも飲食店には、客との間で飲食物を提供する契約を結ばなければならない義務はありません。客側が店を自由に選べるように、店側が客と契約する・しないも自由です。

つまり、店は提供した料理の『味』を否定するような客との契約を断り、飲食提供をしないことも可能だと考えられます。

もし、客が店の味に納得いかないのであれば、持ち込み調味料を使用するのではなく、その飲食店を利用しなければいいだけの話なのです」

なるほど、そこは「お互いさま」ということなのだろう。

その店の料理は大好きだが、どうしてもあとひと味ほしいという場合には、店の人と仲良くなったうえで「裏メニュー」として対応してもらえないか、聞いてみるのも一手かもしれない。

(弁護士ドットコムニュース)

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る