15290.jpg
「連合の対応は絶対許されない」本部前で市民が抗議…「高プロ」容認報道受け
2017年07月19日 19時27分

これまで労働組合が「残業代ゼロ制度」と批判してきた「高度プロフェッショナル制度」(高プロ制)について、修正付きの容認に転じたと報じられた連合(日本労働組合総連合会)。これを受け、市民たちが7月19日、東京・千代田区の連合本部(連合会館)前に押しかけ、「執行部による連合の乗っ取りだ」などと抗議の声をあげた。

抗議行動は午後7時からスタート。開始時点で40人ほどが集まった。呼びかけ人の男性(33)は、「政府は高度な専門性を有する人だけで、多くの人は対象にならないと話しているが、経団連は対象の拡大を想定している」と高プロ制を批判。

「連合は、働く人を代表しなくてはならないのに、内部の議論も不十分なまま、執行部が一方的に賛成を表明した。絶対許されないことで、強く撤回を求める」と連合執行部を批判した。

参加者らはその後、連合会館に向かって「神津里季生(連合会長)はさっさと出てこい」「逢見直人(事務局長)はさっさとやめろ」「勝手に決めるな」などと、拡声器を使って抗議の声をあげた。

【追記1】

抗議活動では、コールと交互に参加者がスピーチした。ある男性は、高プロ制の下限である年収額(1075万円)が、過去の法案に明記されず、省令で指定することが想定されていたことを指摘。その上で、高プロ制が成立すると、「簡単に対象が引き下げられてしまう」と警鐘を鳴らしていた。

呼びかけ人の男性は、連合に厳しい声を投げかける一方、「連合が他の労働組合と対立することは望んでいない」ともコメント。労働組合を分断し、弱体化を目論む勢力があるとして、「私たちは、労働組合から動員されたのではなく、ツイッターの呼びかけで集まった」「働く一個人として、連合にしっかりやってほしいという思いで、ここに来ている」と強調していた。

参加者は、終了時間の午後9時まで、声を振り絞って、コールを続けていた。主催者側によると、参加者は午後8時15分時点で約120人まで増加。終了時間になると、それぞれ家路に着いた。

【追記2(7月21日19時10分)】

写真を変更しました。

(弁護士ドットコムニュース)

これまで労働組合が「残業代ゼロ制度」と批判してきた「高度プロフェッショナル制度」(高プロ制)について、修正付きの容認に転じたと報じられた連合(日本労働組合総連合会)。これを受け、市民たちが7月19日、東京・千代田区の連合本部(連合会館)前に押しかけ、「執行部による連合の乗っ取りだ」などと抗議の声をあげた。

抗議行動は午後7時からスタート。開始時点で40人ほどが集まった。呼びかけ人の男性(33)は、「政府は高度な専門性を有する人だけで、多くの人は対象にならないと話しているが、経団連は対象の拡大を想定している」と高プロ制を批判。

「連合は、働く人を代表しなくてはならないのに、内部の議論も不十分なまま、執行部が一方的に賛成を表明した。絶対許されないことで、強く撤回を求める」と連合執行部を批判した。

参加者らはその後、連合会館に向かって「神津里季生(連合会長)はさっさと出てこい」「逢見直人(事務局長)はさっさとやめろ」「勝手に決めるな」などと、拡声器を使って抗議の声をあげた。

【追記1】

抗議活動では、コールと交互に参加者がスピーチした。ある男性は、高プロ制の下限である年収額(1075万円)が、過去の法案に明記されず、省令で指定することが想定されていたことを指摘。その上で、高プロ制が成立すると、「簡単に対象が引き下げられてしまう」と警鐘を鳴らしていた。

呼びかけ人の男性は、連合に厳しい声を投げかける一方、「連合が他の労働組合と対立することは望んでいない」ともコメント。労働組合を分断し、弱体化を目論む勢力があるとして、「私たちは、労働組合から動員されたのではなく、ツイッターの呼びかけで集まった」「働く一個人として、連合にしっかりやってほしいという思いで、ここに来ている」と強調していた。

参加者は、終了時間の午後9時まで、声を振り絞って、コールを続けていた。主催者側によると、参加者は午後8時15分時点で約120人まで増加。終了時間になると、それぞれ家路に着いた。

【追記2(7月21日19時10分)】

写真を変更しました。

(弁護士ドットコムニュース)

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る