1622.jpg
10月1日は都民の日 学校休みは関東ローカルだった! 年2回の“最強”自治体とは
2023年10月01日 11時08分

東京都は、10月1日を「都民の日」としています。上野動物園や東京都美術館、浜離宮恩賜庭園など都の施設が無料公開されるほか、水の科学館で記念品を配布するなど行事をおこなう施設もあります。

また、都立および市区町村立の小・中・高校は「休み」とする場合、各自治体の教育委員会が定める「管理運営規則」で決められています。ただし、最近は授業日数を安定的に確保するため、墨田区のように例外としている自治体や学校もあるようです。

平日が「休み」というのは学生にとっては特別感がありそうです。ただ、全国では必ずしも「都道府県民の日」を条例で定めているわけではなく、都道府県単位で休業日としている自治体はさらに限られます。

愛知県は2023年から11月27日を「あいち県民の日」とし、公立学校で11月21日から27日までの「あいちウィーク」期間中の1日を休業日とする「県民の日学校ホリデー」を開始します。名古屋市も11月24日に実施予定ですが、名古屋市の河村たかし市長が「名古屋市は愛知県の植民地ですか?」と反発するなど話題となりました。

全国の「都道府県民の日」事情はどうなっているのか。調べてみました。

東京都は、10月1日を「都民の日」としています。上野動物園や東京都美術館、浜離宮恩賜庭園など都の施設が無料公開されるほか、水の科学館で記念品を配布するなど行事をおこなう施設もあります。

また、都立および市区町村立の小・中・高校は「休み」とする場合、各自治体の教育委員会が定める「管理運営規則」で決められています。ただし、最近は授業日数を安定的に確保するため、墨田区のように例外としている自治体や学校もあるようです。

平日が「休み」というのは学生にとっては特別感がありそうです。ただ、全国では必ずしも「都道府県民の日」を条例で定めているわけではなく、都道府県単位で休業日としている自治体はさらに限られます。

愛知県は2023年から11月27日を「あいち県民の日」とし、公立学校で11月21日から27日までの「あいちウィーク」期間中の1日を休業日とする「県民の日学校ホリデー」を開始します。名古屋市も11月24日に実施予定ですが、名古屋市の河村たかし市長が「名古屋市は愛知県の植民地ですか?」と反発するなど話題となりました。

全国の「都道府県民の日」事情はどうなっているのか。調べてみました。

●都道府県の記念日が「休み」になるのは関東だけ?

「県民の日」「ふるさとの日」「みんなの日」などの記念日を条例で定めている都道府県は「17都道県」で、全国47都道府県の半数未満です。

関東地方1都6県は神奈川県を除き制定している一方、愛知以西の近畿・中国・四国・九州地方では三重・和歌山・鳥取・鹿児島の4県しかありません。

記念日を「休み」にしているのは、茨城・群馬・埼玉・千葉・東京・山梨・愛知とわずか7都県で、愛知以西はゼロです。愛知県は今年から実施なので、「都道府県民の日は休業日」として認識されてきたのは関東周辺のみということになります。

●条例では定めずに「記念日」設けている自治体も

自治体によっては、条例では定めずに「記念日」を設けているところもあります。

たとえば、秋田県では、県が誕生した8月29日を「県の記念日」としています。1965年に設けて以来、記念事業や県有施設の無料開放などをしています。

愛媛県では、2月20日が「愛媛県政発足記念日」。「知事表彰要綱」を定め、県行政の振興に特に顕著な功績がある人をこの日に顕彰しています。

●さいたま市には「年2回記念日休み」がある

都道府県ではなく、市町村が記念日を定めているケースもあります。

20ある政令指定都市(人口50万以上)では、さいたま・横浜・川崎・千葉・岡山の5市に「記念日」があります。

県民の日を定めていない神奈川県ですが、横浜市には「開港記念日(6月2日)」、川崎市には「市制記念日(7月1日)」があり、いずれの記念日も市立学校(一部を除く)は休業日になっています。

千葉市には「千葉市の市民の日(10月18日)」、岡山市には「岡山市民の日(6月1日)」がありますが、学校の休業日とはなっていないようです。

特筆すべきは「さいたま市」でしょう。5市で唯一、条例で「さいたま市民の日(5月1日)」を定めていることも目立ちますが、市立学校の休業日とされているため、さいたま市内の小・中学生には、県条例で定められている「埼玉県民の日(11月14日)」とあわせて「年2回」記念日休みがあるのです。

さいたま市民の日はゴールデンウィーク中の5月1日ということもあり、市内の小・中学生にとっては、より「大型」な連休と感じるかもしれませんが、記念日の休みは「国民の祝日」ではないため、土日と重なっても振替休日にはなりません。現在の暦と祝日設定では、4月30日と5月2日いずれかが平日となるので、GW前半と後半がつながる機会は基本的になさそうです。

ちなみに、今年の都民の日(10月1日)は「日曜日」。振替休日もないため、休校日は増えませんが、家族で都の施設を訪れたり、記念行事に参加するには良いかもしれません。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る