17251.jpg
岡口裁判官の弾劾裁判、高裁事務局長が証言
2023年05月24日 19時57分
#弾劾裁判

裁判当事者を傷つけるネット投稿などをしたとして訴追された仙台高裁の岡口基一裁判官(職務停止中)の弾劾裁判の第6回公判が5月24日、裁判官弾劾裁判所(裁判長:船田元議員=衆・自民=)であった。

この日は、当事者からの抗議に対応した元東京高裁事務局長の吉崎佳弥裁判官と、仙台高裁事務局長の宮田祥次裁判官の証人尋問がおこなわれ、各高裁長官からの聴取に対する、岡口裁判官の回答などについて語られた。

岡口裁判官は2019年11月12日、一連の投稿に抗議していた女子高生殺人事件の被害者遺族について、裁判所やメディアに「洗脳」されているとフェイスブックに投稿した。

この点について、宮田裁判官は、岡口裁判官がモヤモヤした気持ちがあり、友人限定だと思い書いてしまったという趣旨の説明をしていたことを明かした。

この洗脳投稿があった11月12日は被害者の命日だった。小西洋之裁判員(参・立民)から、聴取時に岡口裁判官が意図的に命日に投稿したかどうかを聞いたかと問われた宮田裁判官は、「命日とは知らなかった」と言っていたと答えた。

宮田裁判官によると、岡口裁判官はこの日公開された、裁判所ホームページの判決掲載基準について書かれた記事を紹介するために投稿したという。

岡口裁判官の訴追理由のひとつは、この女子高生殺人事件の判決URLを貼ったSNS投稿だったが、裁判所の掲載基準からすると本来公開されるべきではないものだった。日付や内容から山中理司弁護士のブログ記事とみられる。

裁判当事者を傷つけるネット投稿などをしたとして訴追された仙台高裁の岡口基一裁判官(職務停止中)の弾劾裁判の第6回公判が5月24日、裁判官弾劾裁判所(裁判長:船田元議員=衆・自民=)であった。

この日は、当事者からの抗議に対応した元東京高裁事務局長の吉崎佳弥裁判官と、仙台高裁事務局長の宮田祥次裁判官の証人尋問がおこなわれ、各高裁長官からの聴取に対する、岡口裁判官の回答などについて語られた。

岡口裁判官は2019年11月12日、一連の投稿に抗議していた女子高生殺人事件の被害者遺族について、裁判所やメディアに「洗脳」されているとフェイスブックに投稿した。

この点について、宮田裁判官は、岡口裁判官がモヤモヤした気持ちがあり、友人限定だと思い書いてしまったという趣旨の説明をしていたことを明かした。

この洗脳投稿があった11月12日は被害者の命日だった。小西洋之裁判員(参・立民)から、聴取時に岡口裁判官が意図的に命日に投稿したかどうかを聞いたかと問われた宮田裁判官は、「命日とは知らなかった」と言っていたと答えた。

宮田裁判官によると、岡口裁判官はこの日公開された、裁判所ホームページの判決掲載基準について書かれた記事を紹介するために投稿したという。

岡口裁判官の訴追理由のひとつは、この女子高生殺人事件の判決URLを貼ったSNS投稿だったが、裁判所の掲載基準からすると本来公開されるべきではないものだった。日付や内容から山中理司弁護士のブログ記事とみられる。

●裁判員2人が欠席

弾劾裁判所の裁判員は国会議員14人からなるが、この日は山本有二裁判員(衆・自民)と田中和徳裁判員(衆・自民)が欠席した。弾劾裁判所事務局によると、国会で予算委員会が開かれるため欠席連絡があったという。

弾劾裁判では裁判員の欠席に備えて、衆参4人ずつの予備員が選出されているが、衆参の裁判員5人ずつという定足数を超えていたため、今回は補充されなかった。

次回期日は6月14日。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る