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深夜も休日も送ってくる「上司からのLINE」はパワハラになる?
2015年08月31日 00時00分

『上司が、休みの日や早朝や深夜にお構いなく「LINE」を送ってくるので、困っています。いつメッセージが送られてくるかわからないので、数分置きにチェックし、デートや映画を観ている時も頻繁に返事をチェックせざるを得ません。

内容はすべて仕事関係なので、既読スルーするわけにもいかず、かなり苦痛になっています。これ、パワハラではないのでしょうか?』

(質問は弁護士ドットコムの法律相談コーナー「みんなの法律相談」に寄せられた相談をもとに編集部が作成しました)

『上司が、休みの日や早朝や深夜にお構いなく「LINE」を送ってくるので、困っています。いつメッセージが送られてくるかわからないので、数分置きにチェックし、デートや映画を観ている時も頻繁に返事をチェックせざるを得ません。

内容はすべて仕事関係なので、既読スルーするわけにもいかず、かなり苦痛になっています。これ、パワハラではないのでしょうか?』

(質問は弁護士ドットコムの法律相談コーナー「みんなの法律相談」に寄せられた相談をもとに編集部が作成しました)

A. 菊池麻由子弁護士「業務上の必要性があるかどうか」

会社が業務でのLINE使用を認めている限り、上司がLINEで指示しても、基本的に問題はありません。

また、LINEによる指示が継続し、部下が苦痛に感じていたとしても、業務上必要な指示であれば、パワハラとして違法性を問うことは難しいでしょう。

パワハラに該当し、さらにそれが違法行為と評価されるかどうかは、業務上の必要性や行為をおこなった目的、部下の苦痛の程度などを考慮して検討されます。

特に、夜や早朝などの業務時間外のLINEによる指示については、業務上の必要性が本当にあるかどうか厳しく検討されるはずです。

夜や早朝に連絡しなければならない緊急性がある場合には、「パワハラ」とは評価されにくいでしょう。

一方、緊急の必要性がないのに、平日の業務時間内と同じように頻繁に連絡していた、部下が対応しないと強い叱責や嫌がらせが続いたなどの事情があれば「パワハラ」と評価される可能性があります。

(弁護士ドットコムライフ)

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