231.jpg
新潟・新発田市の女性暴行殺害事件 控訴審も無期懲役 一審判決を支持、双方の控訴棄却
2024年05月17日 16時34分

新潟県新発田市(しばたし)で2014年に当時20歳の女性にわいせつ行為をして殺害したとして、殺人と強制わいせつ致傷、わいせつ略取誘拐の罪に問われた喜納尚吾(きな・しょうご)被告人=別の事件で無期懲役が確定済み=の控訴審で、東京高裁(齊藤啓昭裁判長)は5月17日、無期懲役とした一審の新潟地裁判決を支持し、双方の控訴を棄却した。

新潟県新発田市(しばたし)で2014年に当時20歳の女性にわいせつ行為をして殺害したとして、殺人と強制わいせつ致傷、わいせつ略取誘拐の罪に問われた喜納尚吾(きな・しょうご)被告人=別の事件で無期懲役が確定済み=の控訴審で、東京高裁(齊藤啓昭裁判長)は5月17日、無期懲役とした一審の新潟地裁判決を支持し、双方の控訴を棄却した。

●乏しい直接証拠 被告人は無罪を主張

判決などによると、喜納被告人は2014年1月、新発田市内で女性が運転する車に乗り込み、何らかの方法で殺害。女性は3カ月後の4月に遺体で発見された。

これまでの報道によると、喜納被告人は2013年に別の女性4人を襲ってうち1人を死なせた強姦致死罪と、勾留質問中に逃走を図った逃走未遂罪などで裁判が別に行われ、2018年に無期懲役が確定。岐阜刑務所に服役していたが、今回の事件で2020年に逮捕、起訴された。

この事件をめぐっては直接の証拠が乏しく、喜納被告人は「全く身に覚えがない」と無罪を訴えてきた。

一審の新潟地裁は2022年11月、被告人による犯行と認定し、無期懲役の判決を下した(求刑は死刑)。

控訴審では、検察側も控訴し引き続き死刑を求めた一方、弁護側は「女性は事故で亡くなった可能性がある」などとして改めて無罪を主張していた。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る