2494.jpg
カラオケ店の個室で「中高生」の性行為がバレて修羅場…どんな法的問題がある?
2016年06月03日 10時03分

カラオケ店でバイトしていた時に、部屋のカメラで、性行為に及んでいる中学生や高校生たちを見つけて、親や警察に通報したことを打ち明けるエピソードがツイッターで話題になった。

ツイートによると、性行為を発見した場合、部屋の電気をいきなり付けて、「そっち行くから5分で服着ろ」と内線で伝えていたそうだ。結局、警察からビデオ撮影はやめてほしいと言われ、やめたそうだが、学生にとっては、親にバレて警察も呼ばれるという修羅場になった。

このツイートに対して、「普通に外から見えるのになんでするんだろうね」「学生ってお金ないからセックスする場所に困ってカラオケに行くんだろうなぁ」「警察も災難だな」など、様々な感想が投稿されていたが、カラオケ店で性行為に及ぶことにどんな法的問題があるのだろうか。岩沙好幸弁護士に聞いた。

カラオケ店でバイトしていた時に、部屋のカメラで、性行為に及んでいる中学生や高校生たちを見つけて、親や警察に通報したことを打ち明けるエピソードがツイッターで話題になった。

ツイートによると、性行為を発見した場合、部屋の電気をいきなり付けて、「そっち行くから5分で服着ろ」と内線で伝えていたそうだ。結局、警察からビデオ撮影はやめてほしいと言われ、やめたそうだが、学生にとっては、親にバレて警察も呼ばれるという修羅場になった。

このツイートに対して、「普通に外から見えるのになんでするんだろうね」「学生ってお金ないからセックスする場所に困ってカラオケに行くんだろうなぁ」「警察も災難だな」など、様々な感想が投稿されていたが、カラオケ店で性行為に及ぶことにどんな法的問題があるのだろうか。岩沙好幸弁護士に聞いた。

●公然わいせつ罪が成立する可能性

「カラオケボックス内での性行為は、公然わいせつ罪(刑法174条)が成立し、6月以下の懲役や30万円以下の罰金などに処される可能性があります。

公然わいせつ罪は、公然とわいせつな行為をした場合に成立します。性行為が『わいせつな行為』であることは明らかなので、カラオケボックス内に公然性が認められるか否かが、今回のポイントです」

「公然」というのはどういう意味か。

「公然性とは、『不特定または多数の人が認識することのできる状態』をいいます。カラオケの廊下は、不特定または多数のお客さんが通る可能性があります。

また、お店にもよりますが、カラオケボックスのドアは透明な箇所が多くあり、ドアを閉めていたとしても廊下から中の様子を容易に見ることが可能です。そうすると、カラオケボックスの中は、不特定または多数の人が認識することのできる状態にあるといえ、公然性が認められる余地があります。

ですから、カラオケボックス内での性行為は、公然わいせつ罪が成立する可能性がありますので避けた方がよいでしょう」

中高生の場合は大人と扱いが違うのか。

「14歳未満は刑事未成年なので犯罪は成立しませんが、20歳未満は少年法が適用され、まずは家庭裁判所の処分を受けることになります」

岩沙弁護士はこのように話していた。

(弁護士ドットコムニュース)

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る