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月100時間超の残業で「うつ病」、解雇された女性トラック運転手に労災認定
2016年12月27日 16時52分

東京・町田市の運送会社でトラック運転手をしていた女性(41)がうつ病を患ったことについて、八王子労働基準監督署が12月19日付で、労災認定したことがわかった。女性が加入する労働組合と代理人、女性本人が12月27日、東京・霞が関の厚労省記者クラブで記者会見を開いて明らかにした。

女性は2009年3月、東京・町田市にある運送会社にアルバイトのドライバーとして入社した。2013年3月から正社員のドライバーとなり、距離が長く荷物量も多いコースを担当。休憩がとれないなど長時間労働がつづく中で、2014年末ごろから目まいや動悸が激しくなり、2015年3月にうつ病と診断された。

会社は2015年7月、休職して間もない女性を解雇した。女性は2016年4月、長時間の時間外労働や上司からのパワーハラスメントが原因でうつ病を患ったとして、八王子労働基準監督署に労災申請した。女性の代理人をつとめる弁護士によると、会社側はパワハラを否定し、女性が相撲大会に数試合出たことを理由に「うつ病」を詐病と主張していたという。

八王子労働基準監督署町田支署は、女性がうつ病を発症していることを認定したうえで、パワハラがあったこと自体は認めなかったものの、うつ病発症前の6カ月間、仕事量が増えるなど、業務の質的変化があり、それに加えて月100時間を超える時間外労働があったとして、労災認定した。

この日の会見で、女性は「会社が間違っているということが証明されたと思う。とてもうれしいです」「せめて奴隷でなく人間として働きたいと思った」「今回の労災認定をこういった働かせ方を改め、誰もが人間らしく働ける社会にする一歩にしたい」と述べた。女性は現在も通院中で、外出したり電車で移動することに困難があるという。

女性の代理人によると、今回の労災認定によって、会社側の解雇が違法になり、今後は解雇の撤回を主張していくという。女性の代理人をつとめる白神優理子弁護士は「ブラック企業が多い中で、事故と隣り合わせで働かされているドライバーの働き方を変えるきっかけになれば」と話した。

女性がつとめていた運送会社は弁護士ドットコムニュースの取材に対して「担当者不在」と回答した。

(弁護士ドットコムニュース)

東京・町田市の運送会社でトラック運転手をしていた女性(41)がうつ病を患ったことについて、八王子労働基準監督署が12月19日付で、労災認定したことがわかった。女性が加入する労働組合と代理人、女性本人が12月27日、東京・霞が関の厚労省記者クラブで記者会見を開いて明らかにした。

女性は2009年3月、東京・町田市にある運送会社にアルバイトのドライバーとして入社した。2013年3月から正社員のドライバーとなり、距離が長く荷物量も多いコースを担当。休憩がとれないなど長時間労働がつづく中で、2014年末ごろから目まいや動悸が激しくなり、2015年3月にうつ病と診断された。

会社は2015年7月、休職して間もない女性を解雇した。女性は2016年4月、長時間の時間外労働や上司からのパワーハラスメントが原因でうつ病を患ったとして、八王子労働基準監督署に労災申請した。女性の代理人をつとめる弁護士によると、会社側はパワハラを否定し、女性が相撲大会に数試合出たことを理由に「うつ病」を詐病と主張していたという。

八王子労働基準監督署町田支署は、女性がうつ病を発症していることを認定したうえで、パワハラがあったこと自体は認めなかったものの、うつ病発症前の6カ月間、仕事量が増えるなど、業務の質的変化があり、それに加えて月100時間を超える時間外労働があったとして、労災認定した。

この日の会見で、女性は「会社が間違っているということが証明されたと思う。とてもうれしいです」「せめて奴隷でなく人間として働きたいと思った」「今回の労災認定をこういった働かせ方を改め、誰もが人間らしく働ける社会にする一歩にしたい」と述べた。女性は現在も通院中で、外出したり電車で移動することに困難があるという。

女性の代理人によると、今回の労災認定によって、会社側の解雇が違法になり、今後は解雇の撤回を主張していくという。女性の代理人をつとめる白神優理子弁護士は「ブラック企業が多い中で、事故と隣り合わせで働かされているドライバーの働き方を変えるきっかけになれば」と話した。

女性がつとめていた運送会社は弁護士ドットコムニュースの取材に対して「担当者不在」と回答した。

(弁護士ドットコムニュース)

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