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「荒川サイクリングロード」に大量の「釘」、サイクリスト狙った嫌がらせ?
2018年07月02日 12時47分

「荒川サイクリングロード」と呼ばれている東京・荒川下流河川敷の緊急用河川敷道路に大量の釘が散乱していたことが7月2日、わかった。6月30日にTwitterに現場の写真が投稿されたほか、管轄する国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所に2日朝、利用者から「危険なので清掃してほしい」と通報があった。釘は故意にまかれたものとみられ、今年1月にも別の場所で2回、釘が大量に散乱する事件があったため、荒川下流河川事務所では現在、事実関係を確認の上、警察と対応を協議するという。この道路は、以前からマナーの悪い一部のサイクリストが事故を起こすなど、問題となっていた。

「荒川サイクリングロード」と呼ばれている東京・荒川下流河川敷の緊急用河川敷道路に大量の釘が散乱していたことが7月2日、わかった。6月30日にTwitterに現場の写真が投稿されたほか、管轄する国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所に2日朝、利用者から「危険なので清掃してほしい」と通報があった。釘は故意にまかれたものとみられ、今年1月にも別の場所で2回、釘が大量に散乱する事件があったため、荒川下流河川事務所では現在、事実関係を確認の上、警察と対応を協議するという。この道路は、以前からマナーの悪い一部のサイクリストが事故を起こすなど、問題となっていた。

●今年1月にも2回、釘が大量に発見、警察と相談

Twitterの投稿には、6月30日朝には大量の釘が地面に散乱し、大勢のサイクリストが拾い集めている様子の写真が投稿。パンクしたというツイートもあった。荒川下流河川事務所によると、現場は投稿などで、釘が発見されたのは、荒川右岸側で墨田区のあたりとみられている。大勢のサイクリストが訪れる週末だったことから、「サイクリストを狙って釘をまいたのでは」「嫌がらせにしてもひどい」といった声がTwitterで寄せられている。

この道路は、災害時の救助救命活動や緊急物資輸送に使用される「緊急用河川敷道路」だが、サイクリストの間では「荒川サイクリングロード」と呼ばれている。しかし、マナーの悪い一部サイクリストが他のサイクリストと接触したり、歩行者にぶつかったりなど事故が発生していたことから、関係自治体や荒川下流河川事務所などで2014年、「荒川下流河川敷利用ルール」を設置。「自転車は徐行し、歩行者を優先しましょう」「河川敷道路に自転車や荷物などを置かないようにしましょう」などとマナー向上を呼びかけてきた。

利用ルールでサイクリストは徐行での通行を求められ、「新・荒川下流河川敷利用ルールについてのよくある質問」にも、「集団での高速走行や練習のために荒川を利用することを考えているのであれば、それはできません」と明記されている。しかし、「私たちも現場でマナー向上のチラシを配っていますが、高速で走行する自転車の利用者を見つけることがあり、自転車を止めてゆっくり走るよう理解を求めています」と荒川下流河川事務所では話す。

この道路では、今年1月にも左岸側の足立区鹿浜で、大量の釘が2回にわたり発見される事件があった。最初は1月4日で、地元の人たちが拾い集めたといい、次に1月13日にも再び、釘の散乱があった。荒川下流河川事務所ではTwitterで、「危険ですので、釘を落とした場合は必ず回収してください。なお、同様の事案が続いたので警察に相談したところ、釘の散乱を発見した場合は110番通報して下さいとの事でした」と注意を呼びかけていた。

荒川下流河川事務所では「自転車利用者だけでなく、歩行者にとっても大変、危険な行為です。事実確認をした上で、警察と協議したい」と話している。

(弁護士ドットコムニュース)

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