4130.jpg
「もっと若い人ならね…」子連れ再婚で姑がイヤミ、常に前妻と比較…慰謝料請求したい
2019年07月21日 11時10分

姑による嫁いびりが原因でうつ病と診断されましたーー。姑に慰謝料を請求したいという女性が弁護士ドットコムに相談を寄せています。

相談者夫婦はお互いにバツイチで再婚同士。相談者は子連れで再婚しています。姑とは結婚当初から同居していたようです。

姑は相談者に対して「連れ子のいない、もっと若い人にしろって(息子に)言ったのに…」などと嫌味を言ったり、毎日のように前妻の話をしたり、子どもを無視したりするなどの言動を繰り返していたといいます。

「仕事もできなくなり、未だに自傷行為をしたり、号泣したりすることがあります。何度も死のうとして、階段から飛び降りました」という相談者。離婚も視野に入れているようですが、姑に慰謝料を請求することはできるのでしょうか。

姑による嫁いびりが原因でうつ病と診断されましたーー。姑に慰謝料を請求したいという女性が弁護士ドットコムに相談を寄せています。

相談者夫婦はお互いにバツイチで再婚同士。相談者は子連れで再婚しています。姑とは結婚当初から同居していたようです。

姑は相談者に対して「連れ子のいない、もっと若い人にしろって(息子に)言ったのに…」などと嫌味を言ったり、毎日のように前妻の話をしたり、子どもを無視したりするなどの言動を繰り返していたといいます。

「仕事もできなくなり、未だに自傷行為をしたり、号泣したりすることがあります。何度も死のうとして、階段から飛び降りました」という相談者。離婚も視野に入れているようですが、姑に慰謝料を請求することはできるのでしょうか。

●姑に慰謝料を請求することはできるが…

慰謝料は、精神的な苦痛に対する損害賠償のことをいいます。そのため、姑の言動によって精神的損害を受けたことを証明できれば、相談者は姑に慰謝料を請求することが可能となります。

ただし、慰謝料が認められるには、姑の行為が違法な「不法行為」であることが前提となります。つまり、相談者自身が精神的な苦痛を感じているだけでは慰謝料は認められず、姑の行為が「不法行為」であると認められなければならないのです。

そして、「不法行為」であると認められるためには、姑の行為が客観的にみて限度をこえている必要があります。たとえば、暴力があったり、追い出したりするなどの常識を逸脱した行為があれば、「不法行為」と認められる可能性はあるでしょう。

●過去には、姑に対する慰謝料請求が認められたことも

一般的に、姑に対する慰謝料請求は難しいといわれています。しかし、過去には、姑の言動が「不法行為」にあたるとして、慰謝料の支払いを認めた裁判例もあります。

今回の事例の場合、姑への慰謝料が認められる可能性はあるのでしょうか。

山口政貴弁護士は「あまりにも執拗かつ常軌を逸した言動が継続されるような場合には慰謝料が認められる可能性は十分にあります。もっとも、裁判ではそのような言動があったことを立証しなければなりませんので、本格的に裁判で争うのであれば、長期間にわたって姑の言動を録音しておく必要があるでしょう」と話しています。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る