宅配ピザチェーン「ドミノ・ピザ ジャパン」の尼崎店（兵庫県尼崎市）でアルバイト従業員が鼻をほじりながら生地をこねる動画がSNS上で拡散した問題をめぐり、尼崎市保健所が立ち入り調査に入ることがわかった。

市の生活衛生課は2月15日、弁護士ドットコムニュースの取材に、施設内で衛生管理などに問題がないかチェックするとともに、店側には顛末書の提出を求めるとした。店側と調整して早い時期にもおこなうとしている。

ドミノ・ピザ ジャパンは15日、「尼崎市保健所の立ち入りを受けるに至ったことについて、深刻に受け止めております。保健所のご指導に基づき、食の安全と衛生管理に真摯に取り組んでまいります」と取材に答えた。

ドミノ・ピザ ジャパンの調査で、動画は店舗内で撮影されたことがわかった。ピザ生地は使用前に廃棄処分しており、撮影に関わった従業員2人はすでに解雇したという。

生活衛生課は立ち入り調査について「食品衛生法に基づく指導となり、今回の件を含めて、お店に不衛生な部分がないか確認することになります」と説明している。動画をきっかけとして保健所が指導に動くケースは「頻繁にあることではない」という。

ドミノ・ピザ ジャパンは、自主的に12日付で尼崎店の営業停止を発表して、外部業者の清掃と全従業員の再教育の実施まで続けるとしている。

生活衛生課によると、立ち入り調査などの結果次第では、保健所から改めて営業停止などの処分をする場合もありうるという。

（※2月15日18時58分：ドミノ・ピザジャパンの回答を追記しました）