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「ザッケローニを信じるしかない」弁護士W杯に9回出場したベテランがみる「3戦目」
2014年06月20日 19時30分

激戦が繰り広げられているサッカーのワールドカップ・ブラジル大会。日本代表は6月20日(日本時間)、グループリーグの2戦目として、ギリシャと対戦した。前半、ギリシャに退場者が一人出て、数的に有利になった日本だが、後半も得点をあげることができず、0対0の引き分けに終わった。

決勝トーナメントに進出するには、少なくとも、次の3戦目のコロンビア戦に勝利しなければならない。そのうえで、ギリシャとコートジボワールの試合が日本に有利に決着する必要がある。そんな苦しい状況に追い込まれてしまっている。

目が離せないワールドカップだが、今年5月下旬に、世界中の弁護士がサッカーで対戦する「弁護士ワールドカップ」がハンガリーのブタペストで開かれていたことをご存知だろうか。

FIFA主催のワールドカップと違って、2年に1回開かれている。前回大会まで9回出場した経験をもつ川添丈弁護士に、日本対ギリシャ戦の感想とコロンビア戦に向けた展望を聞いた。

激戦が繰り広げられているサッカーのワールドカップ・ブラジル大会。日本代表は6月20日(日本時間)、グループリーグの2戦目として、ギリシャと対戦した。前半、ギリシャに退場者が一人出て、数的に有利になった日本だが、後半も得点をあげることができず、0対0の引き分けに終わった。

決勝トーナメントに進出するには、少なくとも、次の3戦目のコロンビア戦に勝利しなければならない。そのうえで、ギリシャとコートジボワールの試合が日本に有利に決着する必要がある。そんな苦しい状況に追い込まれてしまっている。

目が離せないワールドカップだが、今年5月下旬に、世界中の弁護士がサッカーで対戦する「弁護士ワールドカップ」がハンガリーのブタペストで開かれていたことをご存知だろうか。

FIFA主催のワールドカップと違って、2年に1回開かれている。前回大会まで9回出場した経験をもつ川添丈弁護士に、日本対ギリシャ戦の感想とコロンビア戦に向けた展望を聞いた。

●「コロンビアに勝つには、開き直るしかない」

――日本は数的に有利だったのに、なぜ点を取れなかったのか?

サッカーでは、退場者が出て10人になったチームが、逆に守りに集中して、隙がなくなるということがあります。日本は数的有利となりましたが、ギリシャの危機感や集中力が高かった。

つまり、前半で相手が10人になったのは、日本にとってチャンスでもあり、逆に点が入らなくなるようなことを予感させるような出来事の一つだったとも言えるかもしれません。

――日本代表が決勝トーナメントに進出するには?

理論的には、決勝トーナメントに進出する可能性は残っていますが、かなり厳しい状況になっていますね。率直に言うと、日本のサッカーはまだまだなのかなと。日本人はマスコミも含めて、ちょっと浮かれてすぎていたところがあります。現実を突きつけられたのかなと思います。

――日本がコロンビアに勝つためには、どうしたらよいのか?

いろんな意見があると思いますが、開き直るのが一番でしょう。ワールドカップの直前まで良い試合ができていたのに、本大会になって良い試合ができていないのは、やはり気持ちの問題が大きいような気がします。国民の期待みたいなものを背負って、萎縮していたように見受けられたので、本来の実力を出しきってほしいですね。

――ザッケローニ監督や選手たちについては?

選手はそれぞれ持ち味があるし、決して良いプレイができていなかったというわけではないと思います。出場した選手はそれなりのことはできていたけど、結果が伴わなかったというだけですから。ザッケローニ監督に任せた以上、彼の采配を信じるしかないでしょう。

●「自分の判断が求められるサッカーは、弁護士の仕事に似ている」

――弁護士ワールドカップではどんな国と対戦した?

弁護士ワールドカップは、都市単位なので、一つの国から何チームも出ることができます。今年開かれた大会には私は出場していないのですが、これまで9回、出場しました。コートジボワールやギリシャ、南米のチームとも試合をしたことがありますが、ほとんど勝てませんでした(笑)。

やはり、その国の代表チームの個性と同じようなものが、それぞれあります。たとえレベルが違っても、その国のサッカー文化が反映されているんだなと思いました。

――サッカーと弁護士の共通点は?

私がサッカーを始めた当時は、メジャーなスポーツは野球で、サッカーはマイナーでした。ピッチ上で自分の判断を求められるサッカーのほうが自由だと思います。弁護士の仕事も自分の判断が求められる。今から思えば、そういうところが好みだったのかもしれませんね。

(弁護士ドットコムニュース)

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