5333.jpg
「ルフィ」接見の弁護士の家宅捜索、広島弁護士会が会長談話 スマホで外部と通話疑い
2023年11月29日 17時44分
#法曹 #広島弁護士会

広島弁護士会(会長:坂下宗生弁護士)は11月29日、会員の加島康介弁護士が、警視庁から弁護士事務所と自宅の家宅捜索を受けたことについて、「極めて深刻に受け止めています」とする会長談話を発表した。

捜索容疑は今年2月、「ルフィ」などと名乗り広域強盗事件を指示したとされる被疑者と接見室で面会した際、スマホで被疑者と外部の関係者とをビデオ通話させるなどして、窃盗容疑の証拠を隠滅した疑い。なお、接見後、加島弁護士は弁護人には選任されなかった。

談話は「仮に真実であるとすれば」とした上で、「弁護士と被疑者・被告人との間の秘密接見交通権の意義を蔑ろにしてこれを悪用する極めて悪質で看過し難い行為」と批判した。綱紀懲戒手続に付することを視野に入れて対処するという。

なお、加島弁護士は、持続化給付金など約2000万円をだまし取ったとして詐欺罪で実刑判決を受けており、控訴審公判中でもある。

弁護士法では、禁錮以上の刑に処せられると弁護士資格を失うことになる。

広島弁護士会(会長:坂下宗生弁護士)は11月29日、会員の加島康介弁護士が、警視庁から弁護士事務所と自宅の家宅捜索を受けたことについて、「極めて深刻に受け止めています」とする会長談話を発表した。

捜索容疑は今年2月、「ルフィ」などと名乗り広域強盗事件を指示したとされる被疑者と接見室で面会した際、スマホで被疑者と外部の関係者とをビデオ通話させるなどして、窃盗容疑の証拠を隠滅した疑い。なお、接見後、加島弁護士は弁護人には選任されなかった。

談話は「仮に真実であるとすれば」とした上で、「弁護士と被疑者・被告人との間の秘密接見交通権の意義を蔑ろにしてこれを悪用する極めて悪質で看過し難い行為」と批判した。綱紀懲戒手続に付することを視野に入れて対処するという。

なお、加島弁護士は、持続化給付金など約2000万円をだまし取ったとして詐欺罪で実刑判決を受けており、控訴審公判中でもある。

弁護士法では、禁錮以上の刑に処せられると弁護士資格を失うことになる。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る