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JASRAC、昨年度の徴収・分配ともに「過去最高」達成…コロナ影響は「これから」
2020年05月20日 15時05分

JASRAC(日本音楽著作権協会)は5月20日、2019年度の著作権使用料の徴収・分配について、いずれも過去最高を更新したと発表した。

2019年度の徴収額は約1176億9000万円(前年度比21億1000万円増/+1.8%)、分配額は約1170億5000万円(前年度比44億円増/+3.9%)。

これまでの過去最高は、徴収額がリーマンショックの前年にあたる2007年度の1156億円、分配額が2008年度の1155億円だった。

JASRACによると、徴収については、音楽・動画のサブスクリプションサービスや、大規模コンサートなど各種イベントや広告、家庭用ゲームソフトにおける利用が好調だったことが主な要因という。

また、内訳として、「インタラクティブ配信」(音楽・動画のサブスクリプションサービス)の徴収額が初めて、「録音」(CDやDVDなど)を超えた。

JASRAC(日本音楽著作権協会)は5月20日、2019年度の著作権使用料の徴収・分配について、いずれも過去最高を更新したと発表した。

2019年度の徴収額は約1176億9000万円(前年度比21億1000万円増/+1.8%)、分配額は約1170億5000万円(前年度比44億円増/+3.9%)。

これまでの過去最高は、徴収額がリーマンショックの前年にあたる2007年度の1156億円、分配額が2008年度の1155億円だった。

JASRACによると、徴収については、音楽・動画のサブスクリプションサービスや、大規模コンサートなど各種イベントや広告、家庭用ゲームソフトにおける利用が好調だったことが主な要因という。

また、内訳として、「インタラクティブ配信」(音楽・動画のサブスクリプションサービス)の徴収額が初めて、「録音」(CDやDVDなど)を超えた。

●2020年度は落ち込むことが予想されている

JASRACによると、新型コロナウイルスの影響は「これからある」という。

コンサートが中止になっていることなどから、2020年度の徴収・分配額は、2019年度にくらべて大幅に落ち込むことが予想されている。

なお、JASRACは、新型コロナウイルスの対応として、次のようなものをとっている。

・カラオケ・生演奏で管理楽曲を利用する店が、営業や音楽利用を休止する場合、休止期間の使用料請求を停止する措置をとっている

・授業料目的公衆送信補償金制度(4月28日)に先立って、教育機関が授業の一環として、管理楽曲を公衆送信(教材データの一斉送信など)する場合について、無償で許諾している

・学校が休業している間、教育委員会が配信する教材や学習動画に管理楽曲を利用する場合、非営利の教育機関の規定を適用する

●米津玄師さんがJASRAC賞「金賞」に輝いた

分配料の多かった作品の作詞者・作曲者などに贈られるJASRAC賞も発表された。

2020年の金賞は、米津玄師さん作詞作曲で、TBSドラマ「アンナチュラル」の主題歌『Lemon』。銀賞は、すぎやまこういちさん作曲の『ドラゴンクエスト序曲』、銅賞は、中島みゆきさん作詞作曲の『糸』だった。米津さんの受賞コメントは以下の通り。

「とても光栄です。初めてのドラマ主題歌であり、自分の思っていた以上に広いところまで、本当に想像もつかない広いところまで届くような曲になり、良くも悪くも自分をまた大きく違う場所へ連れて行ってくれた楽曲です。これからも続くであろう長い人生の中で、このような得難い経験をさせてもらったことに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」

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