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「人はみんな“子持ち様”から生まれている」子を持たない選択をした女性がたどり着いた境地
2024年05月23日 10時06分
#炎上 #子持ち様 #産休 #マタハラ

SNSでは子育て中の人たちを「子持ち様」と呼び、批判したり、敬遠したりするなど、子どもを持っている人と持っていない人との「溝」が深まっています。

最近では、産休に入る女性が、職場の人に配るものとして、かわいい赤ちゃんなどのイラストが描かれたクッキーを紹介したところ、「かわいい」「必要ない」といった感想が寄せられた一方で、「配慮がない」「幸せアピールがうざい」などバッシングもされました。

弁護士ドットコムニュースが「子持ち様」についての経験談を募集したところ、ウェブ編集者として働く30代女性から、職場で同じチームの女性2人が同時に産休に入った時のエピソードが寄せられました。「残りの人で仕事をまわすことになったら大変なのでは?」と心配になった女性。その後、意外な展開が待っていたといいます。

SNSでは子育て中の人たちを「子持ち様」と呼び、批判したり、敬遠したりするなど、子どもを持っている人と持っていない人との「溝」が深まっています。

最近では、産休に入る女性が、職場の人に配るものとして、かわいい赤ちゃんなどのイラストが描かれたクッキーを紹介したところ、「かわいい」「必要ない」といった感想が寄せられた一方で、「配慮がない」「幸せアピールがうざい」などバッシングもされました。

弁護士ドットコムニュースが「子持ち様」についての経験談を募集したところ、ウェブ編集者として働く30代女性から、職場で同じチームの女性2人が同時に産休に入った時のエピソードが寄せられました。「残りの人で仕事をまわすことになったら大変なのでは?」と心配になった女性。その後、意外な展開が待っていたといいます。

●「間接的に子育てに貢献できてうれしい」

女性は普段、6人のチームで仕事しているとのこと。しかし、ある時、同僚がほぼ同時に2人も産休に入ることになりました。

6人分の仕事を残った4人で負担することになるのではと当初、女性は心配したそうですが、会社側はチーム全体の目標と業務量を調整。4人にしわ寄せがいくことがなく、女性もこれまで通りに仕事ができているといいます。

「だからこそというのもあるのかもしれませんが、産休に入るメンバーがつわりなどで頻繁に休んでもみんな嫌な顔ひとつせず、『体調を優先してね』と声をかけていました。普段から仲が良く和気あいあいと仕事をしていたのも良かったのかもしれません」

女性自身は、子どもを持たないことを選択したといいます。「子持ち様」の同僚に、思うところはないのでしょうか。

「それでも子どもは嫌いではないですし、日本の未来のためにも大事だと思っています。子育ては大変なのに子どもを産み育てている人は本当にすごいと思いますし尊敬もしています」と話します。

「子どもがいる人より多く働いたり、税金を納めたりして、間接的に子育てに貢献できるのは嬉しいので、今後産休に入ったメンバーが復職して子ども関係のことで休みを取っても、積極的にフォローするつもりです」

●産休クッキー「配慮は必要だけど…」

そんな女性に、ネットで議論が巻き起こった「産休クッキー」についてどう思うか、聞いてみました。

「話題になっている産休クッキーの写真を見ましたが、印字されているメッセージやイラストに嫌味っぽい印象は受けませんでした。

忙しくて人出が減ると困る、という状況で追い詰められていると、わざわざ産休クッキーをつくって配る人にイライラしてしまうのかもしれません。ただ、そのような人はもらったのが産休クッキーでなくても、誰かが産休入りしたら不快に感じるのではないかなと思います。

『妊活をしている女性に配慮がない』というコメントもあるようですが、社会人として働いていたら産休のあいさつをするのは常識的なことなので、そのための品に『配慮がない』と突っ込むのも社会人としてどうなのかなと感じました。

一方で、社内に妊活中であることを明かしている人がいた場合は、「あえて『子どもが生まれる』ことを想起させるクッキーを選んで渡さなくてもいいのかなとも思いました」といいます。

「産休クッキーを渡すかどうかに正解・不正解はなく、会社の人たちとの関係性やお菓子を渡す人の属性・置かれた状況を考慮して、柔軟な判断ができれば良いと思います」

●会社主導で業務量の調整をする

女性は、「子持ち様」を安易に叩くことに対し、こう考えているといいます。

「前提として、『子どもがいるから』を免罪符にして周囲に理不尽な要求をするのはもちろん良くないと思います。

そうでなければ、子育て中に周囲の手を借りるのは悪いことではないですし、周りの人たちも間接的に育児に関わる・みんなで育てるという気持ちを持てたらもっと育児がしやすい世の中になるのではと考えています。

そのためには、子育て中の人とサポートする人の両方がつらくならないよう、会社主導で業務量の調整などを行っていく必要があると思います。

あとは、人間は皆『子持ち様』から生まれているわけですし、数年後には自分が子持ちになるかもしれません。これらのことに思いを馳せたら、子どもがいる人のことを簡単に叩く気にはなれないのではと思います」

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