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「国会記者会館」屋上からの撮影拒否をめぐる訴訟、ネットメディアが二審も敗訴
2015年04月14日 20時58分

首相官邸前で行われた「反原発デモ」の模様を、国会記者会館の屋上から撮影しようとしたことを拒否されたのは報道の自由の侵害だとして、インターネットメディアの「OurPlanet-TV」が国と国会記者会に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は4月14日、原告の請求を棄却した。

高野伸裁判長は判決で「国会記者会館の屋上は、中継や撮影を行うことを用途として予定していない」と指摘。安全面などを理由に、記者会が使用を拒否したことについて「不正な動機ということもできない」とした。

国会記者会館は、東京・永田町の国有地にある国有財産で、新聞やテレビ局からなる「国会記者会」に管理が委ねられている。「OurPlanet-TV」は、2012年7月、首相官邸前で行われた「反原発デモ」を撮影するため、記者会に対して国会記者会館の屋上の使用許可を求めたが、拒否されたため、2012年9月、東京地裁に提訴。2014年10月に請求が棄却され、控訴していた。

判決を受けて、「OurPlanet-TV」の白石草代表は「控訴審で、国会記者会館が通常の記者室とは異なること、また、国会記者会に所属するメディアが日常的に屋上で撮影していることなどに関する様々な証拠を提出して、私たちに対する使用拒否が差別的な取り扱いであることを主張したのですが、まったく聞き入れられない判決で、非常に不当なものだと感じています。

国会記者会館は、政権からの便宜供与であり、マスコミと政権との癒着の構造を表すシンボルです。最高裁に上告するとともに、国会記者会館に常駐する大手メディアの政治部が抱える課題について、広く社会に問う声を広げていきたいと思います」と語った。

国会記者会館の常任幹事会は判決を受けて、次のようなコメントを出した。

「国会記者会館の使用に関する控訴人の具体的な権利を否定し、国会記者会の判断を改めて正当と認めた穏当な判決だ。国会記者会館を占有管理している国会記者会として、屋上使用等については安全性と報道機関としての責任を果たせるかどうかの観点から引き続き対応していく」

(弁護士ドットコムニュース)

首相官邸前で行われた「反原発デモ」の模様を、国会記者会館の屋上から撮影しようとしたことを拒否されたのは報道の自由の侵害だとして、インターネットメディアの「OurPlanet-TV」が国と国会記者会に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は4月14日、原告の請求を棄却した。

高野伸裁判長は判決で「国会記者会館の屋上は、中継や撮影を行うことを用途として予定していない」と指摘。安全面などを理由に、記者会が使用を拒否したことについて「不正な動機ということもできない」とした。

国会記者会館は、東京・永田町の国有地にある国有財産で、新聞やテレビ局からなる「国会記者会」に管理が委ねられている。「OurPlanet-TV」は、2012年7月、首相官邸前で行われた「反原発デモ」を撮影するため、記者会に対して国会記者会館の屋上の使用許可を求めたが、拒否されたため、2012年9月、東京地裁に提訴。2014年10月に請求が棄却され、控訴していた。

判決を受けて、「OurPlanet-TV」の白石草代表は「控訴審で、国会記者会館が通常の記者室とは異なること、また、国会記者会に所属するメディアが日常的に屋上で撮影していることなどに関する様々な証拠を提出して、私たちに対する使用拒否が差別的な取り扱いであることを主張したのですが、まったく聞き入れられない判決で、非常に不当なものだと感じています。

国会記者会館は、政権からの便宜供与であり、マスコミと政権との癒着の構造を表すシンボルです。最高裁に上告するとともに、国会記者会館に常駐する大手メディアの政治部が抱える課題について、広く社会に問う声を広げていきたいと思います」と語った。

国会記者会館の常任幹事会は判決を受けて、次のようなコメントを出した。

「国会記者会館の使用に関する控訴人の具体的な権利を否定し、国会記者会の判断を改めて正当と認めた穏当な判決だ。国会記者会館を占有管理している国会記者会として、屋上使用等については安全性と報道機関としての責任を果たせるかどうかの観点から引き続き対応していく」

(弁護士ドットコムニュース)

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