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NHK番組のネット同時配信サービス、放送途中からの「追いかけ視聴」など機能が充実
2020年02月20日 18時51分

NHKは2月20日、NHKの放送番組をインターネットで常時同時配信するサービス「NHKプラス」の報道関係者向け説明会を開催した。サービスは3月1日から試験的に開始し、4月1日に正式スタートを迎える。パソコンやスマートフォン、タブレット端末で、見逃し配信も含めて、NHKの番組を視聴できるようになる。

常時同時配信は、2019年に改正放送法が可決・成立したことで実現した。配信するのは、地上波の総合テレビ、教育テレビの番組。リアルタイムでの同時配信(午前6時から翌日午前0時まで)と、見逃し番組(放送終了時刻から7日間)。

ただ、常時同時配信は従来の放送とは異なるため、出演者などの許諾が取れていない番組については、視聴できないものもある。朝の連続テレビ小説「スカーレット」のように、出演者の許諾を取れているものについては、リアルタイムでの同時配信も、見逃し配信も視聴できる。

画像タイトル NHKの池田伸子アナウンサー

NHKは2月20日、NHKの放送番組をインターネットで常時同時配信するサービス「NHKプラス」の報道関係者向け説明会を開催した。サービスは3月1日から試験的に開始し、4月1日に正式スタートを迎える。パソコンやスマートフォン、タブレット端末で、見逃し配信も含めて、NHKの番組を視聴できるようになる。

常時同時配信は、2019年に改正放送法が可決・成立したことで実現した。配信するのは、地上波の総合テレビ、教育テレビの番組。リアルタイムでの同時配信(午前6時から翌日午前0時まで)と、見逃し番組(放送終了時刻から7日間)。

ただ、常時同時配信は従来の放送とは異なるため、出演者などの許諾が取れていない番組については、視聴できないものもある。朝の連続テレビ小説「スカーレット」のように、出演者の許諾を取れているものについては、リアルタイムでの同時配信も、見逃し配信も視聴できる。

画像タイトル NHKの池田伸子アナウンサー

●受信契約者とその家族で、5画面まで共有することが可能

このサービスを利用することができるのは、NHKの受信契約者とその家族(契約者と同一生計の人)。5画面まで共有することができる。追加の費用負担はなく、あくまで放送の補完として位置付けられている。

登録しなくても同時配信を視聴することができるが、画面の右下に受信契約の確認を促すメッセージが表示される。利用申し込みをすることで、メッセージが表示されなくなり、見逃し視聴も利用できるようになる。NHKが受信契約を確認し、ハガキで確認コードを郵送し、視聴者がそのコードを入力することで、手続きが完了する。

体験会では、リアルタイムでの同時配信の操作性に加えて、見逃し配信の機能についても強調されていた。番組を様々なカテゴリで分類したプレイリストも用意されており、例えば、「新型肺炎」「ニュース」「ドラマ」「野村克也さんをしのんで」などのカテゴリを選ぶと、そのカテゴリに分類された番組リストが表示される。

リアルタイムでの配信が始まった直後から、見逃し配信を利用することが可能で、例えば、放送開始から5分遅れてしまっても、録画機の「追いかけ再生」の機能のように、最初から見ることができる。

体験会で池田伸子アナウンサーは、「スマホを持っている人ならどなたでもアクセスできます。これを機会に、見てくださる人が広がるんじゃないかという期待があります」と話していた。

<常時同時配信をめぐる過去の記事>

NHKのネット展開本格化、受信料は将来どうなる? 宍戸常寿教授が語る「放送法改正」の意義

NetflixやAmazonとどう向き合う? 中村伊知哉教授が「放送法改正」でNHKに期待すること

NHKは「視聴者目線がないまま肥大化」、砂川浩慶教授が懸念する同時配信の影響

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