この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
相談者は30代の医師であり、不倫相手と性行為をするために覚せい剤を使用していた。薬を管理する医師が違法薬物を使用しており、注射器なども悪用しており、情状は悪かった。
解決への流れ
被疑者の奥さんからすると、覚せい剤だろうとなんだろうと不倫は不倫で許せないことであるが、本人も反省と謝罪の姿勢を示し、妻を説得して協力してもらった。逮捕に至る手続に問題があったので、違法逮捕、違法収集証拠の主張をし、勾留準抗告、勾留延長準抗告、勾留理由開示請求、勾留取り消し請求を繰り返し、起訴されたら徹底的に争う姿勢を示していたところ、起訴猶予で不起訴処分となった。
医師の場合、薬物事案への処罰は厳しくなる傾向があります。また、医師の場合、処罰とは別に、医師免許取消というリスクがあります。そのため、絶対に起訴を避けたい事案でした。捜査手続の違法性がないか細かくチェックし、問題点については書面化して、徹底的に主張しました。起訴したら問題点が浮き彫りになるリスクを捜査機関側に理解させて、不起訴を獲得した事案だと思います。