この事例の依頼主
20代 男性
相談前の状況
インターネットで出会った未成年者に対して、無理矢理性交渉をした疑いで、強制性交等(現行法では不同意性交)で任意聴取を受けていました。本人としては、無理矢理した認識がなかったのですが、相手は中学生程度で、当時の性交同意年齢には達していたものの、すぐに被害届が出されており、少なくとも、被害者の同意があったと言えるかは疑問と言わざるを得ませんでした。しかも、年齢に関する認識があったことは明白に残っていたため、強制性交等でなくても、未成年者誘拐や条例違反に問われることは避けられない状態でした。
解決への流れ
被害者(本人の親)と示談が成立し、不起訴になりました。
不同意性交(強制性交)等の性犯罪は、被害者が示談に応じ、刑事処罰を求めない意思を表明している場合、基本的には、不起訴になります。親告罪ではなくなったため、法律上は、被害者の告訴がなくても、処罰できるのですが、よほど特殊な事情でもない限り、被害者の意思は尊重されるのが通常です。特に、被害者が未成年の場合、通常、親権者との示談が必要であり、親権者が2名(父母)存在する場合、父母間や親子間の話合いで、示談の成立まで、ある程度の時間を要することがあります。そのため、早めに示談交渉に着手することが重要です。