この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
40代の会社員が、ネット上で知り合った15歳の少女に、平穏に頼んで、乳房や陰部の画像を送ってもらったところ、数ヶ月後に親にバレて、警察に相談され、「児童ポルノ製造容疑」で遠方の警察から出頭を求められた時点での受任。地元弁護士への有料法律相談では「説諭で終わる」との回答。
解決への流れ
弁護士は、事実関係(特に平穏に依頼し、脅迫はなかった点)を詳細に説明して、どういう場合には児童との共犯となるので純粋な被害者ではないという判例を紹介する意見書を作成して、逮捕の回避を求めました。警察における2回の取調には同行し随時アドバイスしました。検察官には、判例と意見書を送付しました。検事調の後、起訴猶予となりました。共犯関係になるので、被害弁償はしませんでした。
児童ポルノ事件については、経験が少ない弁護士が楽観的なアドバイスを与え、後日逮捕等の厳しい処分となって、初動段階での弁護の機会を奪われることがあります。児童ポルノ罪の逮捕率・起訴率が高いことを考えると、楽観することなく、早期に適切に対応することがいい結果になると思います。