この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
患者は,受診した際は,独歩で来院できたのに,あまりにも短時間で死亡してしまい,信じられない経過です。病院の治療が正しかったのか疑問がありますが,患者の家族としては,疑問を明らかにする方法もわかりません。
解決への流れ
弁護士が受任後,証拠保全により,カルテや看護記録,画像等,死亡した家族の記録を一式入手しました。弁護士がカルテ等を読み込み,問題点を抽出した後,協力医を探し,客観的な医学的意見をいただきました。このようなスクリーニングの後,弁護士が家族の死亡について,病院の過失が問える事案と判断し,病院に損害賠償請求の書面を送りました。しかし,示談に応じることはなかったので,訴えを提起しました。結果として,遺族の満足がいく形で裁判上の和解ができました。
病院の治療等の対応に疑問があっても,患者さんやそのご家族には証拠がないのが一般です。手元に客観的証拠がないのに,患者さんやそのご家族の推測を元に医師に説明を求めても,事態は進まないことのほうが多いです。まずすべての医療記録を手元に持ってくることから始めなくてはなりません。その記録を弁護士が丹念に調べた結果,病院の過失と因果関係が証明できると判断されました。その後,示談交渉,訴訟と,一歩一歩解決に向けて進むことができました。