10492.jpg
「万死に値する」帝国劇場にスケボーの傷? SNSで批判相次ぐ
2023年07月14日 13時14分

東京・日比谷の「帝国劇場」で、上演中のミュージカルのポスターが傷つけられているとして、ツイッターに写真が投稿された。これを受けて、SNSには「劇場もミュージカルもキャストもお客様も侮辱する行為です」など多くの批判が寄せられている。

スケートボーダーによる「トリック(技)」が理由ではないかと指摘されていて、投稿者は「どうしてもトリック決めたいなら、帝劇以外へ行ってください」「ミュージカルを楽しみに見にきているものたちにとっては万死に値する行為です」と強い言葉で非難した。

東京・日比谷の「帝国劇場」で、上演中のミュージカルのポスターが傷つけられているとして、ツイッターに写真が投稿された。これを受けて、SNSには「劇場もミュージカルもキャストもお客様も侮辱する行為です」など多くの批判が寄せられている。

スケートボーダーによる「トリック(技)」が理由ではないかと指摘されていて、投稿者は「どうしてもトリック決めたいなら、帝劇以外へ行ってください」「ミュージカルを楽しみに見にきているものたちにとっては万死に値する行為です」と強い言葉で非難した。

●「他のカルチャーを踏みにじってやるスケボーは楽しい?」

投稿者は7月13日夜、2枚の写真をツイッターにアップした。

1枚は帝国劇場の柱に掲示された上演中の『ムーラン・ルージュ!』のポスターに、複数の傷と見られる線が何本もついたもの。傷は柱の下部に集中しており、ミュージカルの作品名が傷つけられたかたちだ。

もう1枚は、「スケボー禁止」の張り紙で、「防犯カメラ作動中」「防犯と安全のため、発見次第、警察に通報します」と記載されている。

〈スケートボーダーの方々へ。
どうしてもトリック決めたいなら、帝劇以外へ行ってください。

(口汚い言葉しか出てこないほど不快です)

あなた方にとってはどうでもいいものかもしれませんけれど、ミュージカルを楽しみに見にきているものたちにとっては万死に値する行為です。〉

この投稿を受けて、「器物損壊」「不法侵入」など、犯罪ではないかと指摘する声も相次ぐほか、ミュージカルのファンだけでなく、スケボー界隈のなかからも怒りや悲しみが上がった。

〈帝劇は世界1神聖な場所と思っているオタクなので、絶対的な不可侵領域に土足で踏み込まれた気分です〉

〈他のカルチャーを踏みにじってやるスケボーは楽しいかい?〉

〈ルールを守りながら真面目に取り組んでいるスケートボーダーの方々もいる中、一部のこの様な行為によって全体のイメージが下がってしまう〉

⚫︎現場は…すでに復旧していた

画像タイトル キャプション名

弁護士ドットコムニュースの記者は7月14日、帝国劇場に足を運んだ。

現場と見られる正面入口のポスターは貼り直されたのか、傷が一切ないものだった。

ポスターの手前部分には4段の階段があり、そこでスケートボーダーがトリックを繰り返していた可能性はありそうだ。

建物の柱や扉ガラスなどに目立った傷は見られず、階段にもスケートボードで滑った跡などは確認できなかった。階段部分はところどころ削れているような箇所もあったが、経年劣化によるものかもしれず、スケートボードによる傷かどうかは不明だ。

ポスター前では女性ファンを中心に多くの人が記念撮影をしていた。

帝国劇場は同日、弁護士ドットコムニュースの取材に対して「この件に関して取材対応はしていない」とコメントした。

なお、ツイッター上では、日比谷エリアで夜中にスケボーをしている人を目撃するようになったとする報告もあがっている。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る